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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


17.5.3 フィールドデータの記述形式(CSV形式)

フィールドデータの記述形式を次の表に示します。

表17‒14 フィールドデータの記述形式

項番

データ型

フィールドデータの記述形式

形式

記述例

注意事項

空文字列の指定例※1

配列要素(ナル値,長さ0のデータの指定例)※10

1

数データ

INTEGER

〔{+|-}〕a...a

+-:符号

a...a:数値(a09

  • 100

  • -123

  • 000

  • 0657

  • 符号と数値を合わせて20文字まで記述できます。

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

  • …,*,…

  • …,"*",…

  • …,,…

  • …,"",…

  • …,"""",…

ただし,-kオプションにnoneを指定した場合,囲み文字を使用した例は指定できません。

  • {…,*,…}

  • {…,"*",…}

  • {…,"",…}

  • {…,"""",…}

  • {…,NULL,…}

2

BIGINT

3

SMALLINT

〔{+|-}〕a...a

+-:符号

a...a:数値(a09

  • 100

  • -0123

  • 0

  • +0657

  • 符号と数値を合わせて11文字まで記述できます。

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

4

DECIMAL

〔{+|-}〕

a...a〔.〔b...b〕〕|.b...b

+-:符号

a...a:整数部(a09

b...b:小数部(b09※3

  • 100

  • -123.00

  • .00

  • 012.

  • -1.56

  • +.560

  • 整数部と小数部を合わせて38文字(格納先の列の精度と位取りが一致している場合は,整数部(0)を省略しないときだけ39文字)まで記述できます。

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

5

NUMERIC

6

DOUBLE PRECISION

〔{+|-}〕

a...a〔.〔b...b〕〕|.b...b}〔{Ee}〔〔{+|-}〕c...c〕〕

+-:符号

a...a:仮数の整数部(a09

b...b:仮数の小数部(b09

c...c:指数部(c09※4

Ee:浮動小数点数定数

  • 100

  • -123

  • 0.

  • -1.5600

  • .56

  • -02.4e+9

  • 000e

  • 2.4E+009

  • 509文字まで記述できます。※5

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

7

FLOAT

8

文字データ

CHARACTER

a...a

a...a:1文字以上のデータ

  • abcdef△△

  • ABCDEF

  • 格納先の列の定義長までの文字数が記述できます。

  • データの先頭を除き,末尾まで連続する半角空白は省略できます。※6

  • …,,…

  • …,"",…

半角空白およびタブは挿入できません。

-kオプションにnoneを指定した場合,囲み文字を使用した例は指定できません。

  • {…,"",…}

  • {…,NULL,…}

半角空白およびタブは挿入できません。

9

VARCHAR

a...a

a...a:1文字以上のデータ

  • abcdef△△

  • ABCDEF

  • △△

  • 格納先の列の定義長までの文字数が記述できます。

  • …,,…

囲み文字は指定できません。また,半角空白およびタブは挿入できません。

■長さ0のデータを指定する場合

  • …,"",…

ただし,-kオプションにnoneを指定した場合,長さ0のデータは指定できません。

  • {…,NULL,…}

■長さ0のデータを指定する場合

  • {…,"",…}

10

日時データ

DATE

YYYY-MM-DD

YYYY/MM/DD

YYYY:年(00019999

MM:月(0112

DD:日(01〜その月の最終日)

  • 2013-06-10

  • 2013/06/10

  • 形式に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

11

TIME

hh:mm:ss〔.〔nn...n〕〕

hh時(0023

mm:分(0059

ss:秒(0059

nn...n:小数秒(n09

  • 11:03:58

  • 11:03:58.

  • 11:03:58.1234

  • 小数秒(nn...n)は12文字まで記述できます。※7

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

12

TIMESTAMP

YYYY-MM-DD

YYYY/MM/DD

hh:mm:ss〔.〔nn...n〕〕

YYYY:年(00019999

MM:月(0112

DD:日(01〜その月の最終日)

hh:時(0023

mm:分(0059

ss:秒(0059

nn...n:小数秒(n09

  • 2013-06-1011:03:58

  • 2013-06-1011:03:58.1234

  • 小数秒(nn...n)は12文字まで記述できます。※7

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

13

バイナリデータ

BINARY

16進文字列の場合

a...a

a09AF,またはaf

  • 12340000

  • 90AB

  • 90abCDEF

  • 格納先の列の定義長×2までの2の倍数の文字数を記述できます。※8

  • データの先頭を除き,末尾まで連続する「00」は省略できます。※9

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

14

2進文字列の場合

a...a

a0または1

  • 01010101

  • 01010101

  • 格納先の列の定義長×8までの8の倍数の文字数を記述できます。※8

  • データの先頭を除き,末尾まで連続する「00000000」は省略できます。※9

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番1と同じ。

項番1と同じ。

15

VARBINARY

16進文字列の場合

a...a

a09AF,またはaf

  • 12340000

  • 90AB

  • 90abCDEF

  • 格納先の列の定義長×2までの2の倍数の文字数を記述できます。※8

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

  • …,*,…

  • …,"*",…

  • …,,…

ただし,-kオプションにnoneを指定した場合,囲み文字を使用した例は指定できません。

■長さ0のデータを指定する場合

  • …,"",…

  • …,"""",

ただし,-kオプションにnoneを指定した場合,長さ0のデータは指定できません。

  • {…,*,…}

  • {…,"*",…}

  • {…,NULL,…}

■長さ0のデータを指定する場合

  • {…,"",…}

  • {…,"""",…}

16

2進文字列の場合

a...a

a0または1

  • 01010101

  • 01010101

  • 格納先の列の定義長×8までの8の倍数の文字数を記述できます。※8

  • 形式および文字数の制限に関係なく,すべての文字の前後に1個以上の半角空白またはタブを挿入できます。※2

項番15と同じ。

項番15と同じ。

17

配列データ

ARRAY

{a〔,a〕…}|{}

a:配列要素(要素データ型に該当するデータ型の形式に従う)

  • {ABC,DE,XYZ}

  • {"ABC","DE","XYZ"}

17.5.2 入力データの記述規則(CSV形式)」の「■配列型のフィールドデータの記述規則」を参照してください。

  • …,,…

  • …,"",…

囲み文字は指定できません。また,半角空白およびタブは挿入できません。

要素データ型に該当するデータ型の指定例に従う。

(凡例)

△:1個以上の半角空白,またはタブ

, :区切り文字

" :囲み文字

注※1

空文字列を指定すると,格納先の列にDEFAULT句を指定している場合は,列の既定値が格納されます。格納先の列にDEFAULT句を指定していない場合は,ナル値が格納されます。DEFAULT句を指定している列にナル値のデータを格納したいときは,インポートオプションadb_import_null_stringの指定値をNULLにしてください。

対象の列に実際に格納される値については,「17.8 入力データが空文字列の場合に格納される値」を参照してください。

注※2

文字の前後に1個以上の半角空白(0x20)やタブ(0x09)がある場合,その半角空白およびタブは削除されます。

(例)△123△△4△△△ → 1234

なお,データがすべて削除された場合は,空文字列として扱われます。

注※3

格納先の位取りより下位の桁部分は切り捨てられます。

注※4

指数を省略した場合,指数として+0を仮定します。

注※5

指定する値によっては,桁落ちが生じる場合があります。

注※6

入力データが定義長に満たない場合は,半角空白が残りの部分に格納されます。

注※7

小数秒(nn...n)の桁数が表のデータ型の小数秒精度に満たない場合は,右側に0が補われます。

小数秒(nn...n)の桁数が表のデータ型の小数秒精度を超える場合は,入力データは切り捨てられます。

注※8

16進文字列の文字数が2の倍数でない場合,論理エラーとなります。

2進文字列の文字数が8の倍数でない場合,論理エラーとなります。

注※9

入力データが定義長に満たない場合は,0x00が残りの部分に格納されます。

注※10

配列要素がナル値となる場合の指定例と,配列要素が長さ0のデータとなる場合の指定例を説明しています。