17.2.4 列構成情報ファイルと入力データの関係
列構成情報ファイルの指定内容によって,入力データの一部だけを処理対象表に格納できます。
処理対象表への格納対象となる入力データのパターンと,格納対象外となる入力データの扱いについて説明します。
(1) 処理対象表の列への格納対象となる入力データ
列構成情報ファイルの指定内容によって,処理対象表の列に格納されるデータが異なります。
入力データファイルの形式ごとの列構成情報ファイルの指定内容と,格納対象となる入力データの関係について,次の2つの表に示します。
項番 |
列構成情報ファイルの指定 |
列構成情報オプションの指定,または指定する値 |
使用されるフィールドデータ番号 |
使用されるフィールドデータ番号が示すデータが,入力レコード中に存在するかどうか |
格納対象となる入力データ |
||
---|---|---|---|---|---|---|---|
adbcolumninfoオペランド |
-nオプション |
-rオプション |
|||||
1 |
指定あり |
指定あり |
列名 |
フィールドデータ番号 |
-rオプションに指定した値 |
存在する |
使用されるフィールドデータ番号が示すデータ |
2 |
存在しない |
× |
|||||
3 |
empty_string |
− |
− |
空文字列 |
|||
4 |
指定なし |
-nオプションに指定した列名の列の定義順と同じ番号 |
存在する |
使用されるフィールドデータ番号が示すデータ |
|||
5 |
存在しない |
× |
|||||
6 |
指定なし |
− |
− |
adbcolumninfoオペランドを指定しなかった列の定義順と同じ番号 |
存在する |
使用されるフィールドデータ番号が示すデータ |
|
7 |
存在しない |
× |
|||||
8 |
指定なし |
− |
− |
− |
処理対象表に定義された列の定義順と同じ番号 |
存在する |
使用されるフィールドデータ番号が示すデータ |
9 |
存在しない |
× |
- (凡例)
-
×:論理エラーとなるため,値が格納されません。
−:該当しません。
項番 |
列構成情報ファイルの指定 |
列構成情報オプションの指定,または指定する値 |
格納対象となる入力データ |
||
---|---|---|---|---|---|
adbcolumninfoオペランド |
-nオプション |
-pオプション |
|||
1 |
指定あり |
指定あり |
列名 |
入力データの位置情報 |
-pオプションが示す位置のデータ |
2 |
指定なし |
× |
|||
3 |
指定なし |
− |
− |
空文字列 |
|
4 |
指定なし |
− |
− |
− |
× |
- (凡例)
-
×:列構成情報ファイルおよび-pオプションは指定必須のため,エラーとなります。
−:該当しません。
(2) 処理対象表への格納対象外となる入力データ
入力データが処理対象表への格納対象外となった場合,入力データのファイル形式と列構成情報ファイルを指定したかどうかによって,該当するデータの扱いが異なります。
処理対象表への格納対象外となる入力データの扱いについて,次の表に示します。
項番 |
入力データファイルのファイル形式 |
列構成情報ファイルの指定 |
格納対象外となる入力データの扱い |
---|---|---|---|
1 |
CSV形式 |
指定あり |
該当するデータは読み込まれますが,データの格納時には使用されません。 |
2 |
指定なし |
入力データの列数が処理対象表の列数より多いため,論理エラーとなります。 |
|
3 |
固定長形式 |
指定あり |
該当するデータは読み込まれますが,データの格納時には使用されません。 |
4 |
指定なし |
列構成情報オプションは指定必須のため,エラーとなります。 |
- 注
-
入力データの論理エラーが発生した場合は,「17.9.1 入力データの論理エラーが発生したときの対処手順と対処方法」を参照して対処してください。