16.1.1 機能概要
adbidxrebuildコマンドを実行すると,表データが検索されてインデクス情報が生成されます。そのインデクス情報を基に,表に定義されたインデクスが再作成されます。この一連の処理を,インデクス再作成処理といいます。インデクス再作成処理の概要を次の図に示します。
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- [説明]
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adbidxrebuildコマンドを実行すると,表データが検索されてインデクス情報が生成されます。その情報を基に,表に定義されたインデクスが再作成されます。表にB-treeインデクス,テキストインデクス,およびレンジインデクスが定義されている場合,レンジインデクスが再作成されたあとで,B-treeインデクスおよびテキストインデクスが再作成されます。
adbidxrebuildコマンドを実行して未完状態のインデクスを再作成すると,インデクスの未完状態を解除できます。
- 各ファイルについて次に説明します。
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インデクス識別子ファイル
adbidxrebuildコマンドで再作成するインデクス識別子を指定するファイルです。
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インデクス再作成オプションファイル
adbidxrebuildコマンドの実行環境を設定するオプションを指定したファイルです。
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作業用一時ファイル
インデクス再作成処理中に一時的に作成される作業用のファイルです。作成された作業用一時ファイルは,インデクス再作成処理が正常終了すると自動的に削除されます。
表にB-treeインデクスまたはテキストインデクスが定義されている場合,インデクスのデータを格納したインデクスレコードファイルや,インデクスレコードファイルのデータをソートしたソート結果用ファイルなどが作業用一時ファイルとして作成されます。
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- メモ
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マルチチャンク表に対してadbidxrebuildコマンドを実行すると,チャンクごとにインデクス再作成処理が実行されます。インデクス再作成処理中のチャンクIDは,メッセージに表示されます。なお,アーカイブ状態のチャンクについては,インデクスが存在しないため,インデクス再作成処理は行われません。
図16‒2 マルチチャンク表のインデクス再作成処理