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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


13.3.2 DBエリアのサマリ情報で出力される項目の一覧

DBエリアのサマリ情報で出力される項目(列)のタイトル,および出力される内容を次の表に示します。各列の出力順序は,次に示す表の項番の順序と同じです。DBエリアのサマリ情報の出力規則については,「13.12 adbdbstatusコマンドの出力規則」を参照してください。

表13‒16 DBエリアのサマリ情報で出力される列

項番

列のタイトル

出力される内容

囲み文字の有無

1

Type

出力される情報の種類

DBareaDBエリアのサマリ情報

×

2

Timestamp

adbdbstatusコマンド実行時のタイムスタンプ

adbdbstatusコマンドを実行した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

3

DBarea_name

DBエリア名

4

DBarea_ID

DBエリアID

×

5

DBarea_type

DBエリアの種類
  • dataデータ用DBエリア

  • dictionaryディクショナリ用DBエリア

  • system_tableシステム表用DBエリア

×

6

DBarea_created_time

DBエリア作成時のタイムスタンプ

adbinitコマンドでDBエリアを作成した日時,またはadbmodareaコマンドでDBエリアを追加した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

7

DBarea_modified_time

DBエリア拡張時のタイムスタンプ

adbmodareaコマンドでDBエリアにDBエリアファイルを追加した日時が,次の形式で出力されます。

"YYYY-MM-DDhh:mm:ss"※1

DBエリアファイルを追加していない場合,この項目には値が出力されません。

8

Rsv

9

Page_size

ページサイズ(単位:バイト)

×

10

Segment_size

セグメントサイズ(単位:ページ数)

×

11

Top_DBarea_filename

先頭DBエリアファイルのファイルパス

DBエリアの先頭に割り当てたDBエリアファイルのファイルパスが出力されます。

  • レギュラーファイルの場合

    DBエリアファイルの絶対パスが出力されます。

  • ブロックスペシャルファイルの場合

    DBエリアファイルに割り当てたブロックスペシャルファイル名が出力されます。シンボリックリンクのときは,シンボリックリンクのリンク先が出力されます。

  • クラウドストレージ機能を使用している場合

    DBエリアファイルのファイルパスは出力されません。

12

Number_of_files

DBエリアファイル数

DBエリアを構成するDBエリアファイルのファイル数が出力されます。

×

13

Creatable_chunks

DBエリア内に作成できるチャンク数の上限

次の値が出力されます。

  • DBエリア内に表またはインデクスが格納されていない場合

    1つのDBエリア内に作成できるチャンク数は30,000であるため,30,000が出力されます。

  • DBエリア内に表またはインデクスが格納されている場合

    30,000から,各表および各インデクスの「チャンク数の最大値」を引いた数が出力されます。

    (例)

    マルチチャンク表(表T1)を次の条件で定義したとします。

    • CREATE TABLE文のCHUNK(チャンク数の最大値)に1,000を指定する

    • T1にインデクスを2つ定義する

    • DBエリアに,表T1とインデクス2つを格納する

    この場合,27,000が出力されます。

    30,000-1,000(表のチャンク数の最大値の分)-1,000×2(インデクスのチャンク数の最大値の分)=27,000

このように,DBエリアに表またはインデクスを格納するたびに,この項目に出力される「DBエリア内に作成できるチャンク数の上限」の数が減っていきます。

なお,チャンク数の最大値については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドデータ用DBエリアにマルチチャンク表を格納する場合の考慮点で詳細に説明されています。

また,シングルチャンク表の場合,チャンク数の最大値は1とカウントされます。

×

14

Reserved_chunks

DBエリア内に格納されている表およびインデクスのチャンク数の最大値の合計

次の値が出力されます。

  • DBエリア内に表またはインデクスが格納されていない場合

    0が出力されます。

  • DBエリア内に表またはインデクスが格納されている場合

    DBエリアに格納されている表およびインデクスの「チャンク数の最大値」の合計が出力されます。

    (例)

    マルチチャンク表(表T1)を次の条件で定義したとします。

    • CREATE TABLE文のCHUNK(チャンク数の最大値)に1,000を指定する

    • T1にインデクスを2つ定義する

    • DBエリアに,表T1とインデクス2つを格納する

    この場合,3,000が出力されます。

    1,000(表のチャンク数の最大値の分)+1,000×2(インデクスのチャンク数の最大値の分)=3,000

このように,DBエリアに表またはインデクスを格納するたびに,この項目に出力される「DBエリア内に格納されている表およびインデクスのチャンク数の最大値の合計」の数が増えていきます。

なお,Creatable_chunksの値とReserved_chunksの値には,次の計算式を満たす関係があります。

Creatable_chunksの値Reserved_chunksの値=30,000

×

15

Rsv

16

Used_ratio※2

DBエリアのセグメント使用率(単位:%)

DBエリアの総セグメントのうち,使用中のセグメントの割合が出力されます。計算式を次に示します。

[図データ]

×

17

Used_segments※2,※3

DBエリアの使用中セグメント数※4

DBエリア内で使用しているセグメント数※4が出力されます。

×

18

Total_segments※2,※3

DBエリア内の総セグメント数※4

adbdbstatusコマンドを実行した時点のDBエリアファイルのサイズで,管理できるセグメント数※4の合計が出力されます。

×

19

Rsv

20

Encrypt_status

DBエリアの暗号化状態
  • Encrypted暗号化されている

  • None暗号化されていない

×

(凡例)

−:値が出力されません。

○:出力される値が囲み文字で囲まれます。

×:出力される値が囲み文字で囲まれません。

注※1

年(YYYY)は4桁で出力されます。月(MM),日(DD),時(hh),分(mm),および秒(ss)は2桁で出力されます。桁数が足りない場合は,足りない分,左側に0が補われます。△は半角空白を表します。

注※2

解析対象のDBエリアを更新するトランザクションと,adbdbstatusコマンドを同時に実行した場合,実際と異なる値が出力されることがあります。

注※3

-Sオプションを指定して使用量の表示単位を変更すると,表示単位にあわせて,使用量に関する出力項目の列のタイトルが変更されます。表示単位と列のタイトルの詳細については,「13.2.1 指定形式およびオプションの説明【サマリ情報・使用量情報を出力する場合】」の「(3) オプションの説明」の「表13‒2 使用量に関する出力項目の表示単位と列のタイトル」を参照してください。

注※4

-Sオプションを指定すると,使用量に関する出力項目の表示単位を,キロバイト単位,メガバイト単位またはギガバイト単位に変更できます。