2.2.2 アーカイブチャンクオプションの形式
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
〔set adb_arcv_rthd_num = adbarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッド数〕 〔set adb_arcv_scan_buff_size = 表データの検索バッファサイズ〕
上記のアーカイブチャンクオプションの指定規則は,サーバ定義と同じです。サーバ定義の指定規則については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのサーバ定義の文法規則を参照してください。
(2) 指定形式の説明
- ●adb_arcv_rthd_num = adbarchivechunkコマンドが使用する処理リアルスレッド数
-
〜〈整数〉((3〜4,096))
adbarchivechunkコマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数を指定します。
このオプションには9を指定してください。このオプションの指定を省略したり,9以外の値を指定したりすると,チャンクのアーカイブ処理に掛かる時間が長くなるおそれがあります。
adbarchivechunkコマンドは,このオプションで指定した値の処理リアルスレッド数を使用します。adbarchivechunkコマンドが処理リアルスレッドを使用する処理,および各処理で使用する処理リアルスレッド数については,「2.1.2 adbarchivechunkコマンドが使用するスレッドの関係」を参照してください。
このオプションを省略した場合,adbarchivechunkコマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数は,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドによって決まります。このオプションまたはサーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値と,コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数の関係を次の表に示します。
表2‒14 コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数 項番
このオプションまたはサーバ定義の値
コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数
1
このオプションの指定を省略した場合
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定を省略した場合
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドのデフォルト値を使用します。
2
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに0~2の値を指定した場合
-
3
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに3以上の値を指定した場合
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに指定した値を使用します。
4
このオプションに3以上の値を指定した場合
このオプションに指定した値を使用します。
- (凡例)
-
-:adbarchivechunkコマンドがエラーとなります。
- 注
-
サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドの性能に関するオペランド(set形式)を参照してください。
- ●adb_arcv_scan_buff_size = 表データの検索バッファサイズ
-
〜〈整数〉((1〜2,048))《16》(単位:メガバイト)
表データの検索結果を保持するバッファのサイズをメガバイト単位で指定します。指定値を大きくすると,表データを検索する際のオーバヘッドを削減できます。
検索結果のデータ長の10,000件分程度のサイズを指定値の目安としてください。
検索結果のデータ長の求め方については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのリソースの設計のHADBサーバのメモリ所要量の見積もりの通常運用時のメモリ所要量の求め方にある表各データ型のデータ長の一覧を参照してください。
なお,1つの検索バッファに格納された検索結果は,同じアーカイブファイルに出力されます。
また,検索結果が1件も格納できないバッファサイズを指定した場合,adbarchivechunkコマンドがエラーとなります。