Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


39.5.8 #GETDATA(チャンクに格納されているデータの取得)

機能

指定したチャンクに格納されているデータを取得して,標準出力に出力します。

#GETDATAは,マルチチャンク表に実行できます。

形式
#GETDATA 表名 CHUNKID=チャンクID;
表名

データを取得する表名を指定します。HADBサーバに接続したHADBユーザ(認可識別子)が,SELECT権限を持つマルチチャンク表の表名だけを指定できます。

チャンクID

データを取得するチャンクIDを指定します。存在するチャンクIDを指定してください。チャンクIDを調べる方法については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドシステム表の検索を参照してください。

メモ

このサブコマンドを使用すると,指定したチャンクIDのチャンクが待機状態の場合も,対象のチャンクに格納されているデータを出力できます。

使用例

T1のチャンク内(チャンクIDが1のチャンク)のデータを,CSV形式でファイル(outfile)に出力する例を次に示します。

adbsql -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01' -s > outfile          ...1
#GETDATA "T1" CHUNKID=1;                                     ...2
#EXIT;                                                       ...3
[説明]
  1. -uオプション,-pオプションおよび-sオプションを指定して,adbsqlコマンドを開始します。

  2. サブコマンドの#GETDATAを実行します。

    T1のチャンク内(チャンクIDが1のチャンク)のデータが,CSV形式でファイル(outfile)に出力されます。

  3. adbsqlコマンドを終了します。

留意事項
  • #GETDATAの出力形式は,表名で指定した表を検索するSELECT文と同じ形式です。SELECT文の出力形式については,「39.7.2 操作系SQLの場合(SELECT文)」を参照してください。

  • #SET DISPLAYOFF(検索結果を出力しない)を指定していても,#GETDATAの結果は出力されます。adbsqlサブコマンドの#SET DISPLAYについては,「39.5.12 #SET DISPLAY(検索結果の出力)」を参照してください。

  • #GETDATAを指定している場合,#SET EXECTIME REPORTおよび#SET OPT REPORTの指定は有効になりません(常にOFFと見なされます)。