Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


38.5.1 #CHUNKS(チャンク情報の表示)

機能

指定された表のチャンク情報を表示します。

形式
#CHUNKS 〔スキーマ名.〕表識別子 〔SHOW {ALL|COMMENT}〕;
スキーマ名.〕表識別子

チャンク情報を表示する表名を,「スキーマ名.表識別子」の形式で指定します。スキーマ名を省略した場合は,このサブコマンドを実行するHADBユーザの認可識別子が仮定されます。

スキーマ名または表識別子中に,英小文字または\がある場合の指定規則については,「1.4.3 表名の指定規則」を参照してください。

〔SHOW {ALL|COMMENT}〕

SHOW ALLを指定した場合

システム表のSTATUS_CHUNKS表のすべての列が表示されます。表示される内容については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドSTATUS_CHUNKSの内容を参照してください。

SHOW COMMENTを指定した場合

次の表に示す内容がすべて表示されます。

このオプションを省略した場合(SHOW ALLおよびSHOW COMMENTを指定しない場合)

次の表に示す内容が表示されます。ただし,CHUNK_COMMENT列は表示されません。

表38‒3 #CHUNKSで表示される内容(SHOW COMMENTを指定した場合,またはオプションを省略した場合)

項番

列名

内容

1

CHUNK_ID

チャンクID

2

IS_CURRENT_CHUNK

カレントチャンク

  • 'Y':カレントチャンクである

  • 'N':カレントチャンクではない

3

CHUNK_STATUS

チャンクの状態

詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドSTATUS_CHUNKSの内容CHUNK_STATUSを参照してください。

4

IS_ARCHIVE

アーカイブ状態のチャンクかどうか

  • 'Y':アーカイブ状態のチャンク

  • 'N':アーカイブ状態ではないチャンク

5

STORAGE_FORMAT

チャンク内のデータ格納形式

  • 'COLUMN'

    カラムストア形式

  • 'ROW'

    ローストア形式

6

CREATE_TIME

チャンクの作成日時

詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドSTATUS_CHUNKSの内容CREATE_TIMEを参照してください。

7

CHUNK_COMMENT

チャンクに設定されたコメント

コメントが設定されていない場合は,ナル値が格納されます。

SHOW COMMENTオプションを指定した場合だけ,表示されます。

留意事項
  • #CHUNKSを実行して表示される表のチャンク情報の範囲は,HADBユーザが持っている権限によって異なります。表示される表のチャンク情報の範囲を次に示します。

    DBA権限を持っているHADBユーザの認可識別子で接続している場合

    すべてのHADBユーザが定義した表のチャンク

    上記の権限を持っていないHADBユーザの認可識別子で接続している場合
    • 自分(HADBサーバに接続中の認可識別子のHADBユーザ)が定義した表のチャンク

    • ほかのHADBユーザによって付与されたアクセス権限の対象となる表のチャンク

    • PUBLIC指定で許可された表のチャンク

    なお,#CHUNKSを実行して表示される表のチャンク情報の範囲は,システム表のSTATUS_CHUNKS表を参照できる範囲と同じです。詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドシステム表の概要HADBユーザが参照できるシステム表の範囲を参照してください。

  • #CHUNKSを実行すると,システム表の排他が取得されます。#CHUNKSを実行したあと,すぐにCOMMIT文を実行してください。COMMIT文を実行しないと,システム表の排他が解放されません。ただし,#CHUNKSを実行したあとで,adbsqlコマンドを終了する場合は,システム表の排他は解放されるため,COMMIT文の実行は不要です。

  • 存在しないスキーマ名や表識別子を指定した場合,#CHUNKSの実行結果は0行になります(エラーにはなりません)。

  • #SET DISPLAYOFF(検索結果を出力しない)を指定していても,#CHUNKSの実行結果は出力されます。adbsqlサブコマンドの#SET DISPLAYについては,「38.5.12 #SET DISPLAY(検索結果の出力)」を参照してください。

  • #SET EXECTIME REPORTON(SQL文の実行時間を出力する)を指定していても,#CHUNKSの実行時間は出力されません。adbsqlサブコマンドの#SET EXECTIME REPORTについては,「38.5.14 #SET EXECTIME REPORT(SQL文の実行時間の出力)」を参照してください。

  • #SET OPT REPORTON(インデクス情報,作業表情報,およびアクセスパス情報を表示する)を指定していても,#CHUNKSの実行時に,インデクス情報,作業表情報,およびアクセスパス情報は出力されません。adbsqlサブコマンドの#SET OPT REPORTについては,「38.5.16 #SET OPT REPORT(インデクス情報,作業表情報,およびアクセスパス情報の表示)」を参照してください。

  • #SET OPT REPORTEXEC=PREPARE(SQL文を実行しない)を指定していても,#CHUNKSの実行結果は出力されます。