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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


38.3.1 標準入力からSQL文を実行する場合

SELECT文で表T1の検索を行います。

  1. adbsqlコマンドを開始する

    adbsql

    -uオプション(認可識別子)を指定した場合,手順2.はスキップされて,手順3.に進みます。-uオプション(認可識別子)および-pオプション(パスワード)を指定した場合,手順2.および手順3.はスキップされて,手順4.に進みます。

  2. 認可識別子の入力要求に応答する

    USER-ID ?
    ADBUSER01

    CONNECT権限,および表T1に対するSELECT権限を持つHADBユーザの認可識別子を指定して,[Enter]キーを押してください。ここで指定した認可識別子でHADBサーバに接続します。

  3. パスワードの入力要求に応答する

    PASSWORD ?

    HADBサーバに接続するHADBユーザの認可識別子のパスワードを指定して[Enter]キーを押してください。入力した文字は表示されません。

  4. SELECT文を実行する

    COMMAND ?     +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
    SELECT 'C1 = ',"C1" FROM "T1";                        ...1
     EXP0001_NO_NAME C1                                   ...2
     --------------- ----------------
               C1 =   -123456789.1234
               C1 =  ****************
    KFAA96404-I 2 rows were selected.
    [説明]

    1.実行するSELECT文です。SQL文の終わりにセミコロン( ; )を記述してください。

    2.この行以降は,SELECT文の実行結果です。SQL文の実行結果の表示形式については,「38.7 SQL文の実行結果の出力形式」を参照してください。

  5. adbsqlコマンドを終了する

    COMMAND ?     +----2----+----3----+----4----+----5----+----6----+----7----+
    #EXIT;

    adbsqlサブコマンドの#EXITを実行して,adbsqlコマンドを終了します。

表示されるプロンプトについて

adbsqlコマンドを実行すると,次の表に示すどれかのプロンプトが表示されます。

表38‒1 SQL文またはadbsqlサブコマンドの入力画面で表示されるプロンプト

項番

プロンプトの表示形式

意味

1

USER-ID ?

HADBサーバに接続する認可識別子の入力待ち状態です。adbsqlコマンドの実行後,またはadbsqlサブコマンドの#CONNECTの実行後に表示されます。ただし,adbsqlコマンドの実行時に-uオプションを指定した場合,このプロンプトは表示されません。

認可識別子に指定できる文字列の長さは1~100バイトです。ただし,認可識別子を囲む二重引用符は,1~100バイトには含みません。

認可識別子の入力要求の際に,認可識別子を指定しなかった場合,認可識別子としてADBUSERが仮定されます。

2

PASSWORD ?

パスワードの入力待ち状態です。ただし,adbsqlコマンドの実行時に-uオプションおよび-pオプションを指定した場合,このプロンプトは表示されません。

パスワードを入力しても,入力した文字は表示されません。

パスワードに指定できる文字列の長さは1~255バイトです。パスワードは省略できません。

3

COMMAND ?

通常の入力待ち状態です。

4

NEXT ?

継続行の入力待ち状態です。

SQL文またはadbsqlサブコマンドの終わりを示すセミコロン( ; )が指定されない状態で[Enter]キーを押すと,その行は継続行(SQL文またはadbsqlサブコマンドが途中である)と見なされます。このプロンプトが表示された場合,SQL文またはadbsqlサブコマンドの続きを入力してください。

5

DATA(n ?

?パラメタに対するデータの入力待ち状態です。このあとに表示されるCOMMAND ?のあとに,?パラメタのデータを入力してください。