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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


33.2.2 マージチャンクオプションの形式

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

〔set adb_mergechunk_rthd_num = adbmergechunkコマンドが使用する処理リアルスレッド数〕
〔set adb_mergechunk_scan_buff_size = 表データの検索バッファサイズ〕
〔set adb_mergechunk_buff_blk_num = マージチャンク用バッファブロック数〕
〔set adb_mergechunk_sort_buff_size = ソートバッファサイズ〕
〔set adb_mergechunk_dvix_rdbuff_size = B-treeインデクスとテキストインデクスの入力バッファサイズ〕
〔set adb_mergechunk_dvix_wtbuff_size = B-treeインデクスとテキストインデクスの出力バッファサイズ〕
〔set adb_mergechunk_txt_buff_size = テキストインデクスの作成用バッファサイズ

上記のマージチャンクオプションの指定規則は,サーバ定義と同じです。サーバ定義の指定規則については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドサーバ定義の文法規則を参照してください。

(2) 指定形式の説明

adb_mergechunk_rthd_num = adbmergechunkコマンドが使用する処理リアルスレッド数

〜〈整数〉((3〜4,096))

adbmergechunkコマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数を指定します。

このオプションは,指定を推奨するオプションです。adbmergechunkコマンドは,このオプションで指定した値の処理リアルスレッド数を使用します。このため,adbmergechunkコマンドで使用したい処理リアルスレッド数に応じて,このオプションに適切な値を指定してください。adbmergechunkコマンドが処理リアルスレッドを使用する処理,および各処理で使用する処理リアルスレッド数については,「33.1.2 adbmergechunkコマンドが使用するスレッドの関係」を参照してください。

このオプションを省略した場合,adbmergechunkコマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数は,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドによって決まります。このオプションまたはサーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値と,コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数の関係を次の表に示します。

表33‒3 コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数

項番

このオプションまたはサーバ定義の値

コマンド実行時に使用する処理リアルスレッド数

1

このオプションの指定を省略した場合

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定を省略した場合

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドのデフォルト値を使用します。

2

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに02の値を指定した場合

3

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに3以上の値を指定した場合

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドに指定した値を使用します。

4

このオプションに3以上の値を指定した場合

このオプションに指定した値を使用します。

(凡例)

-:adbmergechunkコマンドがエラーとなります。

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイド性能に関するオペランド(set形式)を参照してください。

adb_mergechunk_scan_buff_size = 表データの検索バッファサイズ

〜〈整数〉((1〜2,048))《8》(単位:メガバイト)

表データの検索結果を保持するバッファのサイズをメガバイト単位で指定します。指定値を大きくすると,表データを検索する際のオーバヘッドを削減できます。

次に示す計算式で求めた値を指定値の目安としてください。

計算式
処理対象表に定義されているB-treeインデクスのキー長×100,000

B-treeインデクスのキー長の求め方については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドデータベースの設計データ用DBエリアの容量見積もりB-treeインデクスのキー長(KEYSZ)の求め方を参照してください。

adb_mergechunk_buff_blk_num = マージチャンク用バッファブロック数

〜〈整数〉((5〜4,096))《64》

マージチャンク処理で使用するバッファのブロック数を指定します。既定値のままで問題ありません。指定値を大きくするとマージチャンク処理の速度が向上することがあります。

adb_mergechunk_sort_buff_size = ソートバッファサイズ

〜〈整数〉((1〜2,048))《256》(単位:メガバイト)

処理対象表にB-treeインデクスまたはテキストインデクスが定義されている場合に,このオプションの指定を検討してください。

このオプションには,B-treeインデクスおよびテキストインデクスの作成処理時に使用するソートバッファのサイズをメガバイト単位で指定します。メモリに余裕がある場合は指定値を大きくしてください。指定値を大きくするほど性能向上が見込めます。

adb_mergechunk_dvix_rdbuff_size = B-treeインデクスとテキストインデクスの入力バッファサイズ

〜〈整数〉((32〜51,200))《1,024》(単位:キロバイト)

処理対象表にB-treeインデクスまたはテキストインデクスが定義されている場合に,このオプションの指定を検討してください。

このオプションには,B-treeインデクスおよびテキストインデクスの作成処理時に使用する入力バッファサイズをキロバイト単位で指定します。メモリに余裕がある場合は指定値を大きくしてください。指定値を大きくするほど性能向上が見込めます。

adb_mergechunk_dvix_wtbuff_size = B-treeインデクスとテキストインデクスの出力バッファサイズ

〜〈整数〉((32〜51,200))《1,024》(単位:キロバイト)

処理対象表にB-treeインデクスまたはテキストインデクスが定義されている場合に,このオプションの指定を検討してください。

このオプションには,B-treeインデクスおよびテキストインデクスの作成処理時に使用する出力バッファサイズをキロバイト単位で指定します。メモリに余裕がある場合は指定値を大きくしてください。指定値を大きくするほど性能向上が見込めます。

adb_mergechunk_txt_buff_size = テキストインデクスの作成用バッファサイズ

〜〈整数〉((1〜2,048))《256》(単位:メガバイト)

処理対象表にテキストインデクスが定義されている場合に,このオプションの指定を検討してください。

このオプションには,テキストインデクスの作成処理時に使用するバッファサイズをメガバイト単位で指定します。

このオプションの指定値を大きくすると性能向上が見込めます。ただし,テキストインデクスを作成する全処理リアルスレッドで,このオプションで指定したバッファ分のメモリを使用します。このため,このオプションの指定値を大きくするときは注意してください。