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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


33.1.1 機能概要

adbmergechunkコマンドを実行すると,マルチチャンク表の複数のチャンクを,1つの新規チャンクにマージできます。この処理をマージチャンク処理といいます。

マージチャンク処理を実行すると,使用しているチャンク数を削減できます。

マージチャンク処理の概要を次の図に示します。

図33‒1 マージチャンク処理の概要

[図データ]

[説明]

adbmergechunkコマンドを実行すると,任意の複数のチャンク(マージ元チャンク)の表データを,1つの新規チャンク(マージ先チャンク)にマージします。次に,マージ先チャンクの表データに定義されているインデクスを再作成します。そのあとで,マージ元チャンクを削除します。このことで,複数のチャンクで管理していた表データおよびインデクスを,1つのチャンクで管理できるようになります。

重要

状態が異なるチャンク(通常状態のチャンクと待機状態のチャンク)をマージすることはできません。

メモ

チャンク数が増加すると,B-treeインデクスまたはテキストインデクスを使用した検索時に性能が低下するおそれがあります。チャンクをマージしてチャンク数を減らすと,検索性能の低下を回避できます。