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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


2.1.1 機能概要

adbarchivechunkコマンドを実行すると,表のデータをチャンク単位にアーカイブ(圧縮)できます。チャンク単位にデータをアーカイブする処理をチャンクのアーカイブ処理といいます。また,チャンク単位にデータをアーカイブできる表を,アーカイブマルチチャンク表といいます。

チャンクのアーカイブ処理を実行すると,対象となるチャンクのデータは圧縮されてファイル(アーカイブファイル)に格納されます。また,そのデータはDBエリアファイルから削除されます。

チャンクのアーカイブ処理の概要を次の図に示します。

図2‒1 adbarchivechunkコマンドの概要

[図データ]

[説明]

adbarchivechunkコマンドを実行すると,アーカイブマルチチャンク表の指定したチャンクに格納されたデータが検索されます。そのデータが,アーカイブディレクトリ下にアーカイブファイルとして格納されます。

アーカイブファイルが格納されたあと,DBエリアファイルから指定したチャンクのデータは削除されます。

なお,1回のadbarchivechunkコマンドの実行で,複数のチャンクをアーカイブすることもできます。複数のチャンクをアーカイブする場合は,チャンクの数だけ,格納処理および削除処理を繰り返します。

adbarchivechunkコマンドでアーカイブできるチャンク(アーカイブ対象のチャンク)を次に示します。

■アーカイブ対象のチャンク
  • 通常状態のチャンク

    ただし,カレントチャンクはアーカイブできません。

  • 過去に通常状態になったことがある待機状態のチャンク

重要

チャンクをアーカイブすると,該当するチャンクのデータの検索処理の速度が低下するなどのデメリットがあります。この点をよく考慮した上で,チャンクをアーカイブするかどうかを決めてください。

チャンクのアーカイブの詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドチャンクアーカイブ機能(チャンク内のデータの圧縮)を参照してください。