1.3 コマンドの指定形式
コマンドの指定形式を次に示します。
コマンド名 オプション コマンド引数
adbimportコマンドを例にして,コマンド名,オプション,コマンド引数を説明します。
adbimport -u ADBUSER01 TABLE01 … [1] [2] [3]
- [説明]
-
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コマンド名です。実行するコマンドのコマンド名またはコマンドのパス名を指定します。
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オプションです。オプションは1つのハイフン(-)または2つのハイフン(--)で始まる英数字の文字列です。
オプションはオプション引数を指定する必要があるオプションと,オプション引数を指定する必要がないオプションがあります。上記の例の場合,-uはオプション引数を指定する必要があるオプションで,ADBUSER01の部分がオプション引数になります。オプション引数はコンマ( , )で区切って指定できます。
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コマンド引数です。
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- オプションおよびオプション引数に関する規則
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オプションに指定する英大文字と英小文字は区別されます。
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オプション引数を指定する必要があるオプションのオプション引数は省略できません。
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オプション引数中に空白がある場合,オプション引数の前後を二重引用符(")で囲む必要があります。
(例)adbimport -z "/home/import△option/env01.txt"
-zはパス名を指定するオプションです。パス名中に空白がある場合,上記のようにパス名を二重引用符(")で囲みます。△は空白を意味しています。
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オプション引数中に二重引用符(")を含める場合は,前後をアポストロフィ(')で囲む必要があります。
(例)adbsql -u '"adbuser01"'
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同じオプションを2回以上指定した場合,最後に指定したオプションが有効になり,前に指定した同じオプションの指定は無効になります。
(例)adbcancel -u 1 -u 2
この場合,-u 2の指定が有効になります。
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- コマンドのUsageメッセージの表示方法(コマンドヘルプの表示方法)
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-hまたは--helpを指定すると,コマンドの入力形式を説明するUsageメッセージが表示されます。
(例)
adbcancel -h KFAA91250-I Usage: adbcancel {--ALL | -u <connection-identifier>}
コマンドのUsageメッセージで使用している記号の意味を次の表に示します。
表1‒4 コマンドのUsageメッセージで使用している記号の意味 項番
Usageメッセージで使用している記号
意味
1
{ }
{ }で囲まれている複数のオプションのうち,1つを選択できます。
2
|
|で区切られた項目はどちらかの項目を選択できます。
3
[ ]
[ ]で囲まれているオプションは省略できます。
4
< >
< >で囲まれている文字列は,オプション引数またはコマンド引数を意味しています。
5
-
オプション引数またはコマンド引数の文字列内の-は,単語間の区切り文字を意味しています。