5.9 SELECT DISTINCTの処理方式
SELECT文にDISTINCTを指定した場合,次のどちらかの処理方式で重複排除処理が実行されます。
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ハッシュ実行
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作業表実行
上記のうち,どちらの処理方式を適用するかはHADBが自動的に決定します。適用される処理方式については,アクセスパスで確認することができます。アクセスパスについては,次に示す個所を参照してください。
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アクセスパスの確認方法
「6.1.2 アクセスパスを確認するには」を参照してください。
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アクセスパスに表示される内容
「6.1.4 ツリー表示に出力される情報」の「(13) 重複排除の処理方式」を参照してください。
- メモ
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SELECT重複排除方式指定を指定することによって,ハッシュ実行の適用を抑止することができます。SELECT重複排除方式指定については,マニュアルHADB SQLリファレンスの問合せ指定の指定形式および規則を参照してください。
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HADBがSELECT DISTINCTの重複排除処理を不要と判断した場合,重複排除処理は行われません。
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SELECT DISTINCTの処理方式は,内部導出表の展開によって書き換えられた問合せ式と,探索条件の等価変換によって書き換えられた探索条件を基にして決定されます。内部導出表の展開については,「5.13 内部導出表の展開」を参照してください。探索条件の等価変換については,「5.11 探索条件の等価変換」を参照してください。
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スカラ演算の中に定数だけを指定している場合,そのスカラ演算は定数として扱われることがあります。定数と等価なスカラ演算については,マニュアルHADB SQLリファレンスの値式の指定形式および規則の規則にある表定数と等価な値式となる条件を参照してください。
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