Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


18.1.2 トランザクション制御

ここでは,トランザクションの開始または終了契機と,トランザクション制御(コミット処理およびロールバック処理)について説明します。

〈この項の構成〉

(1) コネクションとトランザクションの関係

トランザクションを開始する前に,HADBサーバとのコネクションを確立してください。コネクションを確立しないと,トランザクションを開始できません。コネクションを確立するには,CLI関数のa_rdb_SQLConnect()を使用します。

また,確立したコネクションを終了すると,トランザクションはCOMMITされます(AP中でCOMMITを明示的に発行しなくても,コネクションを終了すると,トランザクションが正常終了します)。コネクションを終了するには,CLI関数のa_rdb_SQLDisconnect()を使用します。

(2) トランザクションの開始と終了

APが文ハンドルを確保したときがトランザクションの開始となります。COMMITまたはROLLBACKが実行されたときがトランザクションの終了となります。トランザクションの開始と終了の例を次の図に示します。

図18‒2 トランザクションの開始と終了の例

[図データ]

トランザクションのCOMMITおよびROLLBACKは,CLI関数のa_rdb_SQLEndTran()で行います。

定義系SQLを実行した場合は,自動的にCOMMIT処理が行われます。