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Hitachi Advanced Data Binder AP開発ガイド


3.1.6 システムプロパティの設定

APの実行環境をシステムプロパティで設定します。次の表に示すプロパティをシステムプロパティに指定できます。

重要
  • 次の表の項番1~項番18までのプロパティで,クライアント定義のオペランドと同じ指定ができます。

  • 項番19以降のプロパティには,Exceptionトレースログに関する設定を指定します。

表3‒3 システムプロパティに指定できるプロパティ

項番

プロパティ名

説明

1

adb_clt_rpc_srv_host

接続先のHADBサーバのホスト名を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_rpc_srv_hostオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_rpc_srv_hostオペランドを参照してください。

2

adb_clt_rpc_srv_port

HADBクライアントとHADBサーバ間の通信で使用する,HADBサーバのポート番号を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_rpc_srv_portオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_rpc_srv_portオペランドを参照してください。

3

adb_clt_rpc_con_wait_time

HADBサーバへの接続処理の完了待ち時間を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_rpc_con_wait_timeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_rpc_con_wait_timeオペランドを参照してください。

4

adb_clt_rpc_sql_wait_time

次に示す待ち時間を指定します。

  • HADBクライアントからHADBサーバに処理要求をしてから,応答が戻ってくるまでの待ち時間

  • 同一コネクションで複数のSELECT文を同時実行した際に,処理リアルスレッド数不足が発生したときの処理リアルスレッドの確保処理の待ち時間

このプロパティを指定したときの待ち時間の監視の詳細については,「3.2 APの無応答状態への対策」を参照してください。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_rpc_sql_wait_timeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_rpc_sql_wait_timeオペランドを参照してください。

5

adb_clt_ap_name

HADBサーバに接続するAPの識別情報(AP識別子)を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_ap_nameオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_ap_nameオペランドを参照してください。

6

adb_clt_group_name

APが属するクライアントグループ名を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_group_nameオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_group_nameオペランドを参照してください。

7

adb_clt_fetch_size

1回のFETCH処理で,HADBサーバからHADBクライアントに送信する検索結果の行数を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_fetch_sizeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_fetch_sizeオペランドを参照してください。

8

adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_num

ローカル作業表用バッファのページ数を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_numオペランドを参照してください。

9

adb_sql_exe_max_rthd_num

SQL実行時に使用する処理リアルスレッド数の最大値を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドを参照してください。

10

adb_sql_exe_hashgrp_area_size

ハッシュグループ化領域の大きさをキロバイト単位で指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_exe_hashgrp_area_sizeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_exe_hashgrp_area_sizeオペランドを参照してください。

11

adb_sql_exe_hashtbl_area_size

ハッシュテーブル領域サイズをメガバイト単位で指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_exe_hashtbl_area_sizeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_exe_hashtbl_area_sizeオペランドを参照してください。

12

adb_sql_exe_hashflt_area_size

ハッシュフィルタ領域サイズをメガバイト単位で指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_exe_hashflt_area_sizeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_exe_hashflt_area_sizeオペランドを参照してください。

13

adb_sql_prep_delrsvd_use_srvdef

サーバ定義のadb_sql_prep_delrsvd_wordsオペランドの指定に従って予約語を削除するかどうかを指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_prep_delrsvd_use_srvdefオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_prep_delrsvd_use_srvdefオペランドを参照してください。

14

adb_clt_trn_iso_lv

トランザクション隔離性水準を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_trn_iso_lvオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_trn_iso_lvオペランドを参照してください。

15

adb_clt_trn_access_mode

トランザクションアクセスモードを指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_trn_access_modeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_trn_access_modeオペランドを参照してください。

16

adb_clt_sql_text_out

HADBクライアントが発行したSQL文を,クライアントメッセージログファイルおよびサーバメッセージログファイルに出力するかどうかを指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_sql_text_outオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_sql_text_outオペランドを参照してください。

17

adb_clt_sql_order_mode

ORDER BY句を指定したSELECT文の文字データの並び替え順序を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_clt_sql_order_modeオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_clt_sql_order_modeオペランドを参照してください。

18

adb_sql_prep_dec_div_rs_prior

SQL文中に指定した除算(四則演算)の結果のデータ型がDECIMAL型の場合,除算結果の位取りの最小値を指定します。

このプロパティの機能は,クライアント定義のadb_sql_prep_dec_div_rs_priorオペランドと同じです。機能詳細および指定できる値については,クライアント定義のadb_sql_prep_dec_div_rs_priorオペランドを参照してください。

19

adb_jdbc_exc_trc_out_path

Exceptionトレースログを出力するディレクトリを,絶対パスで指定します。

これらのプロパティの機能詳細および指定できる値については,「7.7.2 Exceptionトレースログ」の「(1) 取得するメソッド,および取得するための設定」の「(b) Exceptionトレースログを取得するための設定(プロパティの設定)」を参照してください。

20

adb_jdbc_info_max

1ファイルへ出力する情報数の上限を指定します。

21

adb_jdbc_cache_info_max

メモリ内で蓄積する情報数の上限を指定します。

22

adb_jdbc_trc_out_lv

トレース取得レベルを指定します。

重要

ユーザプロパティまたは接続用のURLのプロパティでも,上記の表に示すプロパティの値を指定できます。

ユーザプロパティについては,「7.3.1 DriverManagerクラスのgetConnectionメソッドでHADBサーバに接続する方法」の「(2) getConnectionメソッドによるHADBサーバへの接続」の「(d) 引数infoの指定内容(ユーザプロパティの指定)」を参照してください。

接続用のURLのプロパティについては,「7.3.1 DriverManagerクラスのgetConnectionメソッドでHADBサーバに接続する方法」の「(2) getConnectionメソッドによるHADBサーバへの接続」の「(a) 引数urlの指定内容(接続用のURLの指定)」を参照してください。

各指定の優先順位については,「7.3.3 接続情報の優先順位」を参照してください。

メモ

HADB 03-00で,システムプロパティの各プロパティ名を次のように変更しました。変更前のプロパティ名も使用できますが,HADB 03-00以降にバージョンアップした場合は,プロパティ名を変更することを推奨します。

項番

変更前のプロパティ名(HADB 03-00より前のプロパティ名)

変更後のプロパティ名(HADB 03-00以降のプロパティ名)

1

adb_jdbc_ap_name

adb_clt_ap_name

2

adb_jdbc_dbbuff_wrktbl_blk_num

adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_num

3

adb_jdbc_fetch_size

adb_clt_fetch_size

4

adb_jdbc_rpc_sql_wait_time

adb_clt_rpc_sql_wait_time

5

adb_jdbc_rpc_srv_host

adb_clt_rpc_srv_host

6

adb_jdbc_rpc_srv_port

adb_clt_rpc_srv_port

7

adb_jdbc_sql_delrsvd_use_srvdef

adb_sql_prep_delrsvd_use_srvdef

8

adb_jdbc_sql_hashgrp_area_size

adb_sql_exe_hashgrp_area_size

9

adb_jdbc_sql_hashtbl_area_size

adb_sql_exe_hashtbl_area_size

10

adb_jdbc_sql_max_rthd_num

adb_sql_exe_max_rthd_num

11

adb_jdbc_sql_order_mode

adb_clt_sql_order_mode

12

adb_jdbc_sql_text_out

adb_sql_text_out

13

adb_jdbc_trn_access_mode

adb_clt_trn_access_mode

14

adb_jdbc_trn_iso_lv

adb_clt_trn_iso_lv