Hitachi

Hitachi Advanced Database システム構築・運用ガイド


8.8.3 修正版HADBオプションに入れ替える手順

8.8.1 修正版HADBサーバとの入れ替え前に実施すること」で説明していることを実施したあとに,ここで説明している手順に従って修正版HADBオプションに入れ替えてください。

重要
  • 修正版HADBオプションとの入れ替え作業をする前に,修正版HADBオプションのバージョンに対応する修正版HADBサーバの入れ替え作業を完了しておく必要があります。修正版HADBオプションのインストール時に,修正版HADBオプションと修正版HADBサーバのバージョンが対応しているかどうかのチェックが実行されます。バージョンが対応していない場合は,KFAA91581-Eメッセージが出力されて修正版HADBオプションのインストールがエラーになります。

  • 修正版HADBオプションとの入れ替え作業は,HADBサーバを終了したあとに実施してください

  • ンストールデータに関する注意事項があります。修正版HADBオプションとの入れ替え作業をする前に,「8.2 インストール」の注意事項を参照してください。

  • Amazon S3互換オブジェクトストレージを使用している場合は,「(1) 修正版HADBオプションに入れ替える手順(AWS環境の場合)」の手順に従って,AWS用の修正版HADBオプションに入れ替えてください。

〈この項の構成〉

(1) 修正版HADBオプションに入れ替える手順(AWS環境の場合)

AWS環境で修正版HADBオプションに入れ替える手順について説明します。

手順

  1. HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする

    今まで使用していたHADB管理者のOSアカウントで,サーバマシンのOSにログインしてください。

    重要

    HADB管理者のOSアカウントを変更しないでください。HADB管理者のOSアカウントを変更した場合,修正版HADBオプションとの入れ替えが正しくできないおそれがあります。

  2. インストールデータを格納するディレクトリを作成する

    修正版HADBオプションのインストールデータを格納するディレクトリを作成します。

    mkdir /home/adbmanager/install

    上記の例では,インストールデータを格納するディレクトリとして/home/adbmanager/installを作成しています。

  3. インストールデータを格納するディレクトリに書き込み権限を付与する

    インストールデータを格納するディレクトリ(この例では/home/adbmanager/install)に対して,HADB管理者が書き込みできるように書き込み権限を付与してください。

    chmod 755 /home/adbmanager/install
  4. CD-ROMファイルシステムをマウントする

    修正版HADBオプションのインストールデータが格納されているCD-ROMファイルシステムを自動マウントしてください。

    CD-ROMファイルシステムが自動マウントされていない場合,次のコマンドを実行してCD-ROMファイルシステムをマウントしてください。

    mount /dev/cdrom /media

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    重要

    CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ご使用の環境によっては,ここの説明内容と表示が異なることがあります。OSのlsコマンドを実行して,表示されたディレクトリ名をそのまま入力してください。

  5. インストールデータをコピーする

    マウントしたCD-ROMファイルシステムに格納されている次のファイルを,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリにコピーしてください。

    • tar.gz形式のファイル

    • adboptinstallコマンドの実行形式ファイル

    cp /media/hitachi_advanced_database_s3option-$VER.tar.gz /home/adbmanager/install    ...a
    cp /media/adboptinstall /home/adbmanager/install                                     ...b

    [説明]

    1. tar.gz形式のファイル(AWS用の修正版HADBオプションのプログラムの圧縮ファイル)をコピーします。

    2. adboptinstallコマンドの実行形式ファイル(修正版HADBオプションのインストールコマンド)をコピーします。

    上記の例では,すべてのファイルを/home/adbmanager/installディレクトリ下にコピーしています。

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    $VERは,修正版HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

    (例)05-09-/Aの場合 → $VERは「0509a-0

    重要

    上記の2つのファイルは,必ず同じディレクトリにコピーしてください。異なるディレクトリにコピーすると,修正版HADBオプションとの入れ替えが実行できません。

  6. コピーしたファイルが破損していないことを確認する

    手順5.でコピーしたファイルが破損していないことを確認します。次のコマンドを実行してください。

    cd /home/adbmanager/install
    sha256sum -c /media/adbhashfile_s3option_sha256.txt

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    ファイルが破損しているおそれがある(ファイルのハッシュ値が異なる)場合は,エラーを示すメッセージが出力されます。この場合,手順5.から作業をし直してください。

    出力されるメッセージの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

  7. 権限を付与する

    HADB管理者がadboptinstallコマンド(修正版HADBオプションのインストールコマンド)を実行できるように,adboptinstallコマンドに対する読み取り権限と実行権限を付与してください。

    また,tar.gz形式のファイルに対する読み取り権限も付与してください。

    chmod 500 /home/adbmanager/install/adboptinstall
    chmod 400 /home/adbmanager/install/hitachi_advanced_database_s3option-$VER.tar.gz

    $VERは,修正版HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

  8. 修正版HADBオプションをインストールする

    adboptinstallコマンドを実行して,AWS用の修正版HADBオプションをインストールしてください。

    /home/adbmanager/install/adboptinstall s3option

    下線部分には,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリを指定します

    メモ
  9. 修正版HADBオプションが正常にインストールされたことを確認する(その1)

    次のファイルが格納されていることを確認してください。

    • $ADBDIR/lib/libadbcldstge-aws.so

    • $ADBDIR/lib/libaws-cpp-sdk-s3-crt.so

    • $ADBDIR/lib/libaws-cpp-sdk-core.so

    下線部分は,サーバディレクトリのパス名です。

    適用OSがRHEL 9以降の場合,libadbcldstge-aws.soおよびlibaws-cpp-sdk-s3-crt.soが格納されていることを確認してください。

    適用OSがRHEL 8の場合,3つのファイルが格納されていることを確認してください。

  10. 修正版HADBオプションが正常にインストールされたことを確認する(その2)

    サーバディレクトリ直下にadboptinst_s3option.logファイルが格納されていることを確認してください。

    adboptinst_s3option.logファイルを開き,内容を確認してください。修正版HADBオプションが正常にインストールされている場合は,次の情報が出力されています。

    P-aaaa-bbbb Hitachi Advanced Database 06-00-/B (20250722153540)

    P-aaaa-bbbbには,HADBサーバのPP形名情報が出力されます。

    1つ目の下線部分には,HADBサーバのバージョン情報が出力されます。

    2つ目の下線部分には,修正版HADBオプションをインストールした日付と時刻(上記の例では2025年7月22日15時35分40秒)が出力されます。

    メモ
    • adboptinst_s3option.logファイルがすでにある状態のときにadboptinstallコマンドを実行すると,adboptinst_s3option.logファイルの内容が更新されます。また,adboptinstallコマンドを複数回実行した場合,最後に実行した日付と時刻が記載されます。

    • adboptinstallコマンドのリターンコード(KFAA91552-Iメッセージに出力されるリターンコード)が0または4以外の場合,adboptinst_s3option.logファイルの内容は更新されません。

  11. HADBサーバを正常開始する

    adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを正常開始してください。

    adbstart

    HADBサーバが正常開始すると,修正版HADBオプションの入れ替えが完了します

(2) 修正版HADBオプションに入れ替える手順(Azure環境の場合)

Azure環境で修正版HADBオプションに入れ替える手順について説明します。

手順

  1. HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする

    今まで使用していたHADB管理者のOSアカウントで,サーバマシンのOSにログインしてください。

    重要

    HADB管理者のOSアカウントを変更しないでください。HADB管理者のOSアカウントを変更した場合,修正版HADBオプションとの入れ替えが正しくできないおそれがあります。

  2. インストールデータを格納するディレクトリを作成する

    修正版HADBオプションのインストールデータを格納するディレクトリを作成します。

    mkdir /home/adbmanager/install

    上記の例では,インストールデータを格納するディレクトリとして/home/adbmanager/installを作成しています。

  3. インストールデータを格納するディレクトリに書き込み権限を付与する

    インストールデータを格納するディレクトリ(この例では/home/adbmanager/install)に対して,HADB管理者が書き込みできるように書き込み権限を付与してください。

    chmod 755 /home/adbmanager/install
  4. CD-ROMファイルシステムをマウントする

    修正版HADBオプションのインストールデータが格納されているCD-ROMファイルシステムを自動マウントしてください。

    CD-ROMファイルシステムが自動マウントされていない場合,次のコマンドを実行してCD-ROMファイルシステムをマウントしてください。

    mount /dev/cdrom /media

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    重要

    CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ご使用の環境によっては,ここの説明内容と表示が異なることがあります。OSのlsコマンドを実行して,表示されたディレクトリ名をそのまま入力してください。

  5. インストールデータをコピーする

    マウントしたCD-ROMファイルシステムに格納されている次のファイルを,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリにコピーしてください。

    • tar.gz形式のファイル

    • adboptinstallコマンドの実行形式ファイル

    cp /media/hitachi_advanced_database_azoption-$VER.tar.gz /home/adbmanager/install    ...a
    cp /media/adboptinstall /home/adbmanager/install                                     ...b

    [説明]

    1. tar.gz形式のファイル(Azure用の修正版HADBオプションのプログラムの圧縮ファイル)をコピーします。

    2. adboptinstallコマンドの実行形式ファイル(修正版HADBオプションのインストールコマンド)をコピーします。

    上記の例では,すべてのファイルを/home/adbmanager/installディレクトリ下にコピーしています。

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    $VERは,修正版HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

    (例)05-09-/Aの場合 → $VERは「0509a-0

    重要

    上記の2つのファイルは,必ず同じディレクトリにコピーしてください。異なるディレクトリにコピーすると,修正版HADBオプションとの入れ替えが実行できません。

  6. コピーしたファイルが破損していないことを確認する

    手順5.でコピーしたファイルが破損していないことを確認します。次のコマンドを実行してください。

    cd /home/adbmanager/install
    sha256sum -c /media/adbhashfile_azoption_sha256.txt

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    ファイルが破損しているおそれがある(ファイルのハッシュ値が異なる)場合は,エラーを示すメッセージが出力されます。この場合,手順5.から作業をし直してください。

    出力されるメッセージの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

  7. 権限を付与する

    HADB管理者がadboptinstallコマンド(修正版HADBオプションのインストールコマンド)を実行できるように,adboptinstallコマンドに対する読み取り権限と実行権限を付与してください。

    また,tar.gz形式のファイルに対する読み取り権限も付与してください。

    chmod 500 /home/adbmanager/install/adboptinstall
    chmod 400 /home/adbmanager/install/hitachi_advanced_database_azoption-$VER.tar.gz

    $VERは,修正版HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

  8. 修正版HADBオプションをインストールする

    adboptinstallコマンドを実行して,Azure用の修正版HADBオプションをインストールしてください。

    /home/adbmanager/install/adboptinstall azoption

    下線部分には,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリを指定します

    メモ
  9. 修正版HADBオプションが正常にインストールされたことを確認する(その1)

    次のファイルが格納されていることを確認してください。

    • $ADBDIR/lib/libadbcldstge-azure.so

    • $ADBDIR/lib/libazure-storage-blobs.so.12.14.0

    • $ADBDIR/lib/libazure-storage-common.so.12.11.0-beta.1

    • $ADBDIR/lib/lib64/libazure-identity.so.1.13.0-beta.2

    • $ADBDIR/lib/lib64/libazure-core.so.1.17.0-beta.1

    下線部分は,サーバディレクトリのパス名です。

  10. 修正版HADBオプションが正常にインストールされたことを確認する(その2)

    サーバディレクトリ直下にadboptinst_azoption.logファイルが格納されていることを確認してください。

    adboptinst_azoption.logファイルを開き,内容を確認してください。修正版HADBオプションが正常にインストールされている場合は,次の情報が出力されています。

    P-aaaa-bbbb Hitachi Advanced Database 06-00-/B (20250722153540)

    P-aaaa-bbbbには,HADBサーバのPP形名情報が出力されます。

    1つ目の下線部分には,HADBサーバのバージョン情報が出力されます。

    2つ目の下線部分には,修正版HADBオプションをインストールした日付と時刻(上記の例では2025年7月22日15時35分40秒)が出力されます。

    メモ
    • adboptinst_azoption.logファイルがすでにある状態のときにadboptinstallコマンドを実行すると,adboptinst_azoption.logファイルの内容が更新されます。また,adboptinstallコマンドを複数回実行した場合,最後に実行した日付と時刻が記載されます。

    • adboptinstallコマンドのリターンコード(KFAA91552-Iメッセージに出力されるリターンコード)が0または4以外の場合,adboptinst_azoption.logファイルの内容は更新されません。

  11. HADBサーバを正常開始する

    adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを正常開始してください。

    adbstart

    HADBサーバが正常開始すると,修正版HADBオプションの入れ替えが完了します。