Hitachi

Hitachi Advanced Database システム構築・運用ガイド


8.2.4 HADBオプションのインストール手順

ここでは,HADBオプションのインストール手順について説明します。

重要
  • HADBオプションをインストールする前に,HADBオプションのバージョンに対応するHADBサーバをインストールして,サーバディレクトリを作成しておく必要があります。HADBオプションのインストール時に,HADBオプションとHADBサーバのバージョンが対応しているかどうかのチェックが実行されます。バージョンが対応していない場合は,KFAA91581-Eメッセージが出力されてHADBオプションのインストールがエラーになります。

  • HADBオプションのインストールは,HADBサーバを終了したあとに実施してください

  • Amazon S3互換オブジェクトストレージを使用する場合は,「(1) HADBオプションのインストール手順(AWS環境の場合)」の手順に従って,AWS用のHADBオプションをインストールしてください。

〈この項の構成〉

(1) HADBオプションのインストール手順(AWS環境の場合)

AWS環境でのHADBオプションのインストール手順について説明します。

手順

  1. HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする

  2. インストールデータを格納するディレクトリを作成する

    mkdir /home/adbmanager/install

    上記の例では,HADBオプションのインストールデータを格納するディレクトリとして,/home/adbmanager/installを作成しています。

  3. インストールデータを格納するディレクトリに書き込み権限を付与する

    chmod 755 /home/adbmanager/install

    HADB管理者が書き込みできるように,インストールデータを格納するディレクトリ(この例では/home/adbmanager/install)に対して,書き込み権限を付与します。

  4. CD-ROMファイルシステムをマウントする

    HADBオプションのインストールデータが格納されているCD-ROMファイルシステムを自動マウントしてください。CD-ROMファイルシステムが自動マウントされない場合,次のコマンドを実行してCD-ROMファイルシステムをマウントしてください。

    mount /dev/cdrom /media

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    重要

    CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ご使用の環境によっては,ここの説明内容と表示が異なることがあります。OSのlsコマンドを実行して,表示されたディレクトリ名をそのまま入力してください。

  5. インストールデータをコピーする

    マウントしたCD-ROMファイルシステムに格納されている次のファイルを,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリにコピーしてください。

    • tar.gz形式のファイル

    • adboptinstallコマンドの実行形式ファイル

    cp /media/hitachi_advanced_database_s3option-$VER.tar.gz /home/adbmanager/install    ...a
    cp /media/adboptinstall /home/adbmanager/install                                     ...b

    [説明]

    1. tar.gz形式のファイル(AWS用のHADBオプションのプログラムの圧縮ファイル)をコピーします。

    2. adboptinstallコマンドの実行形式ファイル(HADBオプションのインストールコマンド)をコピーします。

    上記の例では,2つのファイルを/home/adbmanager/installディレクトリ下にコピーしています。

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    $VERは,HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

    重要

    上記の2つのファイルは,必ず同じディレクトリにコピーしてください。同じディレクトリにコピーしないと,HADBオプションのインストールが実行できません。

  6. コピーしたファイルが破損していないことを確認する

    手順5.でコピーしたファイルが破損していないことを確認します。次のコマンドを実行してください。

    cd /home/adbmanager/install
    sha256sum -c /media/adbhashfile_s3option_sha256.txt

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    CD-ROMファイルシステムに格納されているadbhashfile_s3option_sha256.txtファイルを使用して,コピーした各ファイルのハッシュ値をチェックします。

    ファイルが破損しているおそれがある(ファイルのハッシュ値が異なる)場合は,エラーを示すメッセージが出力されます。この場合,手順5.から作業をし直してください。

    出力されるメッセージの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

  7. 権限を付与する

    HADB管理者がadboptinstallコマンド(HADBオプションのインストールコマンド)を実行できるように,adboptinstallコマンドに対する読み取り権限と実行権限を付与してください。

    また,tar.gz形式のファイルに対する読み取り権限も付与してください。

    chmod 500 /home/adbmanager/install/adboptinstall
    chmod 400 /home/adbmanager/install/hitachi_advanced_database_s3option-$VER.tar.gz

    $VERは,HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

  8. HADBオプションをインストールする

    adboptinstallコマンドを実行して,AWS用のHADBオプションをインストールしてください。

    /home/adbmanager/install/adboptinstall s3option

    下線部分には,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリを指定します。

    環境変数ADBDIRに指定したサーバディレクトリ下にHADBオプションがインストールされます

    メモ
  9. HADBオプションが正常にインストールされていることを確認する(その1)

    次のファイルが格納されていることを確認してください。

    • $ADBDIR/lib/libadbcldstge-aws.so

    • $ADBDIR/lib/libaws-cpp-sdk-s3-crt.so

    • $ADBDIR/lib/libaws-cpp-sdk-core.so

    下線部分は,サーバディレクトリのパス名です。

    適用OSがRHEL 9以降の場合,libadbcldstge-aws.soおよびlibaws-cpp-sdk-s3-crt.soが格納されていることを確認してください。

    適用OSがRHEL 8の場合,3つのファイルが格納されていることを確認してください。

  10. HADBオプションが正常にインストールされていることを確認する(その2)

    サーバディレクトリ直下にadboptinst_s3option.logファイルが格納されていることを確認してください。

    adboptinst_s3option.logファイルを開き,内容を確認してください。HADBオプションが正常にインストールされている場合は,次の情報が出力されています。

    P-aaaa-bbbb Hitachi Advanced Database 06-00-/B (20250722153540)

    P-aaaa-bbbbには,HADBサーバのPP形名情報が出力されます。

    1つ目の下線部分には,HADBサーバのバージョン情報が出力されます。

    2つ目の下線部分には,HADBオプションをインストールした日付と時刻(上記の例では2025年7月22日15時35分40秒)が出力されます。

    メモ
    • adboptinst_s3option.logファイルがすでにある状態のときにadboptinstallコマンドを実行すると,adboptinst_s3option.logファイルの内容が更新されます。また,adboptinstallコマンドを複数回実行した場合,最後に実行した日付と時刻が記載されます。

    • adboptinstallコマンドのリターンコード(KFAA91552-Iメッセージに出力されるリターンコード)が0または4以外の場合,adboptinst_s3option.logファイルの内容は更新されません。

(2) HADBオプションのインストール手順(Azure環境の場合)

Azure環境でのHADBオプションのインストール手順について説明します。

手順

  1. HADB管理者のOSアカウントでOSにログインする

  2. インストールデータを格納するディレクトリを作成する

    mkdir /home/adbmanager/install

    上記の例では,HADBオプションのインストールデータを格納するディレクトリとして,/home/adbmanager/installを作成しています。

  3. インストールデータを格納するディレクトリに書き込み権限を付与する

    chmod 755 /home/adbmanager/install

    HADB管理者が書き込みできるように,インストールデータを格納するディレクトリ(この例では/home/adbmanager/install)に対して,書き込み権限を付与します。

  4. CD-ROMファイルシステムをマウントする

    HADBオプションのインストールデータが格納されているCD-ROMファイルシステムを自動マウントしてください。CD-ROMファイルシステムが自動マウントされない場合,次のコマンドを実行してCD-ROMファイルシステムをマウントしてください。

    mount /dev/cdrom /media

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    重要

    CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,ご使用の環境によっては,ここの説明内容と表示が異なることがあります。OSのlsコマンドを実行して,表示されたディレクトリ名をそのまま入力してください。

  5. インストールデータをコピーする

    マウントしたCD-ROMファイルシステムに格納されている次のファイルを,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリにコピーしてください。

    • tar.gz形式のファイル

    • adboptinstallコマンドの実行形式ファイル

    cp /media/hitachi_advanced_database_azoption-$VER.tar.gz /home/adbmanager/install    ...a
    cp /media/adboptinstall /home/adbmanager/install                                     ...b

    [説明]

    1. tar.gz形式のファイル(Azure用のHADBオプションのプログラムの圧縮ファイル)をコピーします。

    2. adboptinstallコマンドの実行形式ファイル(HADBオプションのインストールコマンド)をコピーします。

    上記の例では,2つのファイルを/home/adbmanager/installディレクトリ下にコピーしています。

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    $VERは,HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

    重要

    上記の2つのファイルは,必ず同じディレクトリにコピーしてください。同じディレクトリにコピーしないと,HADBオプションのインストールが実行できません。

  6. コピーしたファイルが破損していないことを確認する

    手順5.でコピーしたファイルが破損していないことを確認します。次のコマンドを実行してください。

    cd /home/adbmanager/install
    sha256sum -c /media/adbhashfile_azoption_sha256.txt

    下線部分は,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名です。環境によって異なります。

    CD-ROMファイルシステムに格納されているadbhashfile_azoption_sha256.txtファイルを使用して,コピーした各ファイルのハッシュ値をチェックします。

    ファイルが破損しているおそれがある(ファイルのハッシュ値が異なる)場合は,エラーを示すメッセージが出力されます。この場合,手順5.から作業をし直してください。

    出力されるメッセージの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

  7. 権限を付与する

    HADB管理者がadboptinstallコマンド(HADBオプションのインストールコマンド)を実行できるように,adboptinstallコマンドに対する読み取り権限と実行権限を付与してください。

    また,tar.gz形式のファイルに対する読み取り権限も付与してください。

    chmod 500 /home/adbmanager/install/adboptinstall
    chmod 400 /home/adbmanager/install/hitachi_advanced_database_azoption-$VER.tar.gz

    $VERは,HADBオプションのバージョンとリリース番号です。

  8. HADBオプションをインストールする

    adboptinstallコマンドを実行して,Azure用のHADBオプションをインストールしてください。

    /home/adbmanager/install/adboptinstall azoption

    下線部分には,手順2.で作成したインストールデータを格納するディレクトリを指定します。

    環境変数ADBDIRに指定したサーバディレクトリ下にHADBオプションがインストールされます

    メモ
  9. HADBオプションが正常にインストールされていることを確認する(その1)

    次のファイルが格納されていることを確認してください。

    • $ADBDIR/lib/libadbcldstge-azure.so

    • $ADBDIR/lib/libazure-storage-blobs.so.12.14.0

    • $ADBDIR/lib/libazure-storage-common.so.12.11.0-beta.1

    • $ADBDIR/lib/lib64/libazure-identity.so.1.13.0-beta.2

    • $ADBDIR/lib/lib64/libazure-core.so.1.17.0-beta.1

    下線部分は,サーバディレクトリのパス名です。

  10. HADBオプションが正常にインストールされていることを確認する(その2)

    サーバディレクトリ直下にadboptinst_azoption.logファイルが格納されていることを確認してください。

    adboptinst_azoption.logファイルを開き,内容を確認してください。HADBオプションが正常にインストールされている場合は,次の情報が出力されています。

    P-aaaa-bbbb Hitachi Advanced Database 06-00-/B (20250722153540)

    P-aaaa-bbbbには,HADBサーバのPP形名情報が出力されます。

    1つ目の下線部分には,HADBサーバのバージョン情報が出力されます。

    2つ目の下線部分には,HADBオプションをインストールした日付と時刻(上記の例では2025年7月22日15時35分40秒)が出力されます。

    メモ
    • adboptinst_azoption.logファイルがすでにある状態のときにadboptinstallコマンドを実行すると,adboptinst_azoption.logファイルの内容が更新されます。また,adboptinstallコマンドを複数回実行した場合,最後に実行した日付と時刻が記載されます。

    • adboptinstallコマンドのリターンコード(KFAA91552-Iメッセージに出力されるリターンコード)が0または4以外の場合,adboptinst_azoption.logファイルの内容は更新されません。

(3) インストールの操作中にKFAA91581-Eメッセージが出力された場合

次のディレクトリに対する読み取り権限,書き込み権限,および実行権限がない場合,adboptinstallコマンドがエラーになり,KFAA91581-Eメッセージが出力されます。この場合,ディレクトリに対する読み取り権限,書き込み権限,および実行権限を付与してください。

また,環境変数ADBDIRに指定したパスにサーバディレクトリが存在しない場合も,adboptinstallコマンドがエラーになり,KFAA91581-Eメッセージが出力されます。この場合,環境変数ADBDIRに正しいサーバディレクトリのパスを指定してください。

(4) インストールの操作中にKFAA91558-Wメッセージが出力された場合

HADB管理者のOSアカウントではなく,rootadboptinstallコマンドを実行した場合は,警告メッセージ(KFAA91558-Wメッセージ)が出力されます。通常,HADB管理者のOSアカウントで,adboptinstallコマンドを実行します。そのため,KFAA91558-Wメッセージが出力された場合は,rootadboptinstallコマンドを実行して問題がないかどうかを確認してください。

問題がある場合は,KFAA91558-Wメッセージが出力されたあとに出力されるKFAA91559-Qメッセージの入力要求に対して,n(またはN)を入力してください。そのあとで,HADB管理者のOSアカウントでadboptinstallコマンドを実行してください。

また,root以外のスーパユーザでadboptinstallコマンドを実行した場合は,KFAA91558-Wメッセージは出力されません。

メモ

rootは,OSのid -uコマンドを実行して表示される値が0のユーザを指します。また,OSのsuコマンドを使用して,ほかのOSユーザからrootに切り替えたあとで,OSのid -uコマンドを実行して表示される値が0のときも含みます。