19.6.2 バックアップからの回復方法
バックアップからの回復手順を次に示します。
なお,バックアップからの回復を行う際は,「10.3.2 バックアップからの回復方法」の内容も参照してください。
各手順の詳細を以降で説明します。
(1) コールドスタンバイ構成を正常終了する
adbstopコマンドおよびHAモニタのmonendコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を正常終了してください。
コールドスタンバイ構成を正常終了しないで,データベースの回復を実行した場合,データベースの内容が不整合となるおそれがあります。
(2) バックアップからファイルを回復する
「19.6.1 バックアップの取得方法」の「(3) 実行系でバックアップを取得する」で取得したバックアップからファイルを回復してください。
なお,バックアップからファイルを回復する前に,DBディレクトリが$DBDIRにマウントされていることを確認してください。マウントされていない場合は,OSのmountコマンドを実行して,DBディレクトリを$DBDIRにマウントしてください。
(3) コールドスタンバイ構成を開始する
HAモニタのmonbeginコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を開始してください。
(4) 稼働モードを通常モードに変更する
静止モードでバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにHADBサーバを開始すると,HADBサーバが静止モードのままとなっています。この場合,実行系でadbchgsrvmodeコマンドを実行して,実行系のHADBサーバの稼働モードを通常モードに変更してください。