19.6.1 バックアップの取得方法
データベースのバックアップを取得する手順を次に示します。
各手順の詳細を以降で説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) バックアップ取得時の留意事項を確認する
「10.3.1 バックアップの取得方法」を参照して,バックアップ取得時の留意事項を確認してください。
(2) コールドスタンバイ構成を正常終了する,または実行系のHADBサーバを静止モードに変更する
次のどちらかの操作を実行してください。
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adbstopコマンドおよびHAモニタのmonendコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を正常終了する
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実行系でadbchgsrvmodeコマンドを実行して,実行系のHADBサーバを静止モードに変更する
上記のどちらかの操作を実行しないと,データベースを回復する際にデータベースの整合性が取れなくなるおそれがあります。
HADBサーバの状態を確認する場合は,実行系のHADBサーバでadbls -d srvコマンドを実行してください。
(3) 実行系でバックアップを取得する
実行系でバックアップを取得します。バックアップを取得するファイルの一覧については,「10.3.1 バックアップの取得方法」の「(2) バックアップを取得する手順」を参照してください。
ファイルがシンボリックリンクの場合は,リンク先のファイル,またはブロックスペシャルファイルのコピーが必要です。また,バックアップファイルはスパースファイルにしないでください。
なお,コールドスタンバイ構成を正常終了している場合は,コピーを実行する前に,DBディレクトリが$DBDIRにマウントされていることを確認してください。マウントされていない場合は,OSのmountコマンドを実行して,DBディレクトリを$DBDIRにマウントしてください。
(4) コールドスタンバイ構成を開始する,または実行系のHADBサーバを通常モードに変更する
次のどちらかの操作を実行してください。
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バックアップの取得前に,adbstopコマンドおよびHAモニタのmonendコマンドでコールドスタンバイ構成を正常終了した場合
HAモニタのmonbeginコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を開始してください。
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バックアップの取得前に,adbchgsrvmodeコマンドで実行系のHADBサーバを静止モードにした場合
実行系でadbchgsrvmodeコマンドを実行して,実行系のHADBサーバを通常モードに変更してください。