5.6.2 データ用DBエリアにマルチチャンク表を格納する場合の考慮点
マルチチャンク表とマルチチャンク表に定義したインデクスを1つのデータ用DBエリアにまとめて格納する場合,次のことを考慮してください。
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1つのデータ用DBエリアが管理できるチャンク数の上限は30,000個です。
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表のチャンク数だけではなく,インデクスのチャンク数も考慮してください。
- 例
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1つのデータ用DBエリアに,次のようにマルチチャンク表とインデクスを格納したとします。
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マルチチャンク表T1に,B-treeインデクスIDX1とレンジインデクスRIDX1を定義しています。マルチチャンク表T1に指定したチャンク数の最大値を1,000とします。
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マルチチャンク表T2に,B-treeインデクスIDX2を定義しています。マルチチャンク表T2に指定したチャンク数の最大値を500とします。
この場合,T1,IDX1とRIDX1で作成されるチャンク数の最大値は3,000個となります。また,T2とIDX2で作成されるチャンク数の最大値は1,000個となります。
このため,1つのデータ用DBエリアに作成されるチャンク数の最大値は4,000個となります。
この合計値が30,000個を超えることはできません。
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1つのデータ用DBエリアに複数の表やインデクスを格納した場合,バックグラウンドインポートを実行すると,格納した表やインデクスの分だけチャンクが作成されます。複数の表やインデクスを格納する場合,1つのデータ用DBエリアが管理できるチャンク数の上限を超えないようにしてください。
- メモ
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チャンク数の最大値の求め方については,「5.2.4 マルチチャンク表を定義する場合の考慮点」を参照してください。
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adbdbstatusコマンドのDBエリアのサマリ情報で,データ用DBエリア内に格納されている表およびインデクスのチャンク数の最大値の合計(Created_chunks)を確認できます。また,データ用DBエリア内に作成できるチャンク数の上限(Creatable_chunks)も確認できます。詳細については,マニュアルHADB コマンドリファレンスのDBエリアのサマリ情報で出力される項目の一覧を参照してください。
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- ■アーカイブマルチチャンク表の場合
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アーカイブマルチチャンク表の場合は,次に示すことにも考慮してください。
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アーカイブレンジ列に自動的に定義されるレンジインデクスのチャンク数
アーカイブレンジ列に自動的に定義されるレンジインデクスについてもチャンクが作成されます。そのため,このレンジインデクスのチャンク数についても,計算する必要があります。
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ロケーション表のチャンク数
ロケーション表は,アーカイブマルチチャンク表と同じデータ用DBエリアに格納されます。このロケーション表についてもチャンクが作成されます。そのため,ロケーション表のチャンク数についても,計算する必要があります。ロケーション表のチャンク数は,次に示す計算式で求められます。
計算式
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