Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


17.6.2 バックアップからの回復方法

バックアップからの回復手順を次に示します。

図17‒3 バックアップからの回復手順(コールドスタンバイ構成の場合)

[図データ]

なお,バックアップからの回復を行う際は,「10.3.2 バックアップからの回復方法」の内容も参照してください。

各手順の詳細を以降で説明します。

〈この項の構成〉

(1) コールドスタンバイ構成を正常終了する

adbstopコマンドおよびHAモニタのmonendコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を正常終了してください。

コールドスタンバイ構成を正常終了しないで,データベースの回復を実行した場合,データベースの内容が不整合となるおそれがあります。

(2) バックアップからファイルを回復する

17.6.1 バックアップの取得方法」の「(3) 実行系でバックアップを取得する」で取得したバックアップからファイルを回復してください。

なお,バックアップからファイルを回復する前に,DBディレクトリが$DBDIRにマウントされていることを確認してください。マウントされていない場合は,OSのmountコマンドを実行して,DBディレクトリを$DBDIRにマウントしてください。

(3) コールドスタンバイ構成を開始する

HAモニタのmonbeginコマンドを実行して,コールドスタンバイ構成を開始してください。

(4) 稼働モードを通常モードに変更する

静止モードでバックアップを取得した場合,データベースを回復したあとにHADBサーバを開始すると,HADBサーバが静止モードのままとなっています。この場合,実行系でadbchgsrvmodeコマンドを実行して,実行系のHADBサーバの稼働モードを通常モードに変更してください。