17.4.1 コールドスタンバイ構成の開始方法
(1) コールドスタンバイ構成の開始手順
コールドスタンバイ構成の開始手順を次に示します。
手順
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実行系と待機系でHAモニタが起動していることを確認する
確認方法については,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のシステムの運用を参照してください。
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実行系と待機系でHAモニタのmonbeginコマンドを実行する
- メモ
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HAモニタのmonbeginコマンドを実行すると,その処理の延長で,実行系でadbstartコマンドが自動的に実行されます。
(2) コールドスタンバイ構成の開始モード
コールドスタンバイ構成には,次の開始モードがあります。
項番 |
開始モード |
実行するコマンド |
説明 |
前回の終了モード |
---|---|---|---|---|
1 |
正常開始 |
monbegin |
通常の開始モードです。 正常開始では,データベースの回復処理は行いません。 |
コールドスタンバイ構成が正常終了した場合 |
2 |
再開始 |
前回の終了モードが右記の場合,自動的に再開始となります。 再開始では,実行系のHADBサーバがシステムログを使用してデータベースの回復処理を行います。 |
コールドスタンバイ構成が異常終了,または強制終了した場合 |
(3) コールドスタンバイ構成の開始処理完了の確認
次に示す内容を確認してください。
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実行系でHAモニタのmonshowコマンドを実行します。実行系の状態が実行処理中(ONL)に,待機系の状態が待機処理中(SBY)になっていることを確認してください。
monshowコマンドについては,マニュアルHAモニタ Linux(R)(x86)編のコマンドを参照してください。
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実行系のHADBサーバのメッセージログファイルを参照します。adbstartコマンドのリターンコードが,0または4となっていることを確認してください。