Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.10.4 DBエリアの格納位置の変更

マルチノード機能を使用している場合で,データ用DBエリアおよび作業表用DBエリアを構成するDBエリアファイルの格納位置を変更する方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) データ用DBエリアの格納位置の変更

マルチノード機能を使用している場合で,データ用DBエリアを構成するデータ用DBエリアファイル(ブロックスペシャルファイル)の格納位置を変更する手順を次に示します。

手順

  1. マルチノード構成のHADBサーバを正常終了する

    終了方法については,「16.4.2 マルチノード構成のHADBサーバの終了方法」を参照してください。

  2. 格納位置を変更したいデータ用DBエリアファイルをコピーする

    格納位置を変更したいデータ用DBエリアファイル(シンボリックリンク先)を,別の領域にコピーしてください。このとき,コピー先は,全ノードのHADBサーバから参照できる必要があります。

  3. 全ノードでシンボリックリンク先をコピー先の領域に変更する

  4. マルチノード構成のHADBサーバを開始する

    開始方法については,「16.4.1 マルチノード構成のHADBサーバの開始方法」を参照してください。

上記の手順2.および手順3.の詳細な方法については,「11.10.5 データ用DBエリアファイルの格納場所を変更する方法」を参照してください。

重要

変更前のブロックスペシャルファイルから,変更後のブロックスペシャルファイルへのddコマンドによるコピーは,1つのノードで実施してください。また,シンボリックリンクの変更は,すべてのノードで実施してください。

■共有ディスクのSCSIリザーブを使用している場合

SCSIリザーブの対象となるDBエリアの格納位置を変更する場合は,HAモニタのserversファイル中のオペランドの指定を変更する必要があります。そのため,上記の手順4.でマルチノード構成のHADBサーバを開始する前に,次のことを実施してください。

  • serversファイル中のscsi_deviceオペランドまたはdmmp_deviceオペランドの指定を修正します。変更元のディスクのデバイス名を削除し,変更先のディスクのデバイス名を追加してください。

プライマリノードおよびセカンダリノードserversファイルの指定を変更してください。

(2) 作業表用DBエリアの格納位置の変更

マルチノード機能を使用している場合で,作業表用DBエリアを構成する作業表用DBエリアファイルの格納位置を変更する手順を次に示します。

手順

  1. マルチノード構成のHADBサーバを正常終了する

  2. サーバ定義adb_blk_path_wrkオペランドに作業表用DBエリアファイルの変更後の領域を指定する

  3. マルチノード構成のHADBサーバを開始する