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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


16.3.5 各ノードでのサーバ定義の作成

マルチノード機能を使用する場合は,全ノードでサーバ定義を作成する必要があります。その際,adb_sys_multi_node_infoオペランドは,必ず指定してください。

サーバ定義の作成方法については,「8.5 サーバ定義の作成および変更方法」を参照してください。サーバ定義のオペランドについては,「7. サーバ定義の設計」を参照してください。

■全ノードで指定値を同じにする必要があるオペランド

次のオペランドは,全ノードで指定値を同じにしてください。オペランドを省略した場合は,全ノードでオペランドを省略してください。指定値が異なると,マルチノード構成のHADBサーバを開始できません。

  • adb_dbarea_wrk_page_size

  • adb_sys_multi_node_info(指定値の順序も同じにしてください)

  • adb_sys_max_parallel_exec_num

  • adb_sys_max_users

  • adb_sys_max_users_wrn_pnt

  • adb_sys_trn_iso_lv

  • adb_sql_order_mode

  • adb_sql_prep_delrsvd_words(指定値の順序も同じにしてください

  • adb_sql_prep_dec_div_rs_prior

  • adbcltgrp-g-m-u,および-wオプション)

■プライマリノードとセカンダリノードで指定値を同じにする必要があるオペランド

次のオペランドは,プライマリノードとセカンダリノードで指定値を同じにしてください。オペランドを省略する場合は,プライマリノードおよびセカンダリノードでオペランドを省略してください。指定値が異なると,マルチノード構成のHADBサーバを開始できません。

  • adb_rpc_port

  • adb_sql_default_dbarea_shared

  • adb_syndict_storage_path

■ワーカーノードを使用する場合

ワーカーノードを使用する場合は,全ノードに次のオペランドを指定してください。また,指定値を全ノードで同じにしてください。

  • adb_sys_multi_max_worker_nodes

また,ワーカーノードには,次のオペランドを指定してください。

  • adb_sys_multi_worker_node_info

■SQLパラレル実行機能を使用する場合

SQLパラレル実行機能を使用する場合は,次のオペランドの指定値を全ノードで同じにしてください。オペランドを省略する場合は,全ノードでオペランドを省略してください。オペランドの指定値がSQLメインノードと一致しないノードは,SQLサブノードの候補になりません。そのため,オペランドの指定値を一致させておかないと,検索系SQLの処理で使用されるノード数が少なくなります。SQLパラレル実行機能を適用する検索系SQLの実行時にSQLサブノードが1つも確保できない場合,その検索系SQLはエラーになります。

  • adb_sys_rthd_num

  • adb_sys_uthd_num

  • adb_sys_shm_huge_page_size

  • adb_sql_opt_drvtbl_grping_prior

  • adb_sql_exe_max_rthd_num

  • adb_sql_exe_hashgrp_area_size

  • adb_sql_exe_hashtbl_area_size

  • adb_sql_exe_hashflt_area_size

  • adb_sql_tbldef_cache_size

  • adb_sql_rngidx_preread

  • adb_dbbuff_wrktbl_glb_blk_num

  • adb_dbbuff_wrktbl_clt_blk_num

  • adbbuff

  • adbcltgrp-rおよび-eオプション)

■監査証跡機能を使用する場合

査証跡機能を使用する場合は,全ノードに次のオペランドを指定してください。オペランドの指定値は,ノードごとに異なっていてもかまいません。オペランドの指定有無がノードごとに異なると,マルチノード構成のHADBサーバを開始できません。

  • adb_audit_log_path

■サーバ定義の指定例(プライマリノードおよびセカンダリノードの場合)

プライマリノードおよびセカンダリノードのサーバ定義の指定例を次に示します。指定値を同じにする必要があるオペランド以外は,ノードごとに指定値を変更できます。

set adb_db_path = /home/adbmanager/db
set adb_rpc_port = 23650
set adb_sys_max_users = 10
set adb_sys_rthd_num = 40
set adb_sys_uthd_num = 128
set adb_sql_exe_max_rthd_num = 4
set adb_sys_rthd_area_max = 1024
set adb_sys_proc_area_max = 8192
set adb_sys_multi_node_info =172.16.0.11:23651,\    ...1
                             172.16.0.12:23651,\    ...2
                             172.16.0.13:23651      ...3
set adb_sys_multi_max_worker_nodes = 8              ...4
 
adbbuff -g TBLBUF01 \
        -n ADBUTBL01 \
        -p 1000000 \
        -v 1024
adbbuff -g IDXBUF01 \
        -n ADBUIDX01 \
        -p 2500000 

[説明]

  1. プライマリノードhadb01のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.11,およびポート番号23651を指定します。

  2. セカンダリノードhadb02のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.12,およびポート番号23651を指定します。

  3. セカンダリノードhadb03のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.13,およびポート番号23651を指定します。

  4. ワーカーノードの最大数を指定します。最大8つのワーカーノードを追加できるようになります。

■サーバ定義の指定例(ワーカーノードの場合)

ワーカーノードのサーバ定義の指定例を次に示します。指定値を同じにする必要があるオペランド以外は,ワーカーノードごとに指定値を変更できます。

set adb_db_path = /home/adbmanager/db
set adb_rpc_port = 23650
set adb_sys_max_users = 10
set adb_sys_rthd_num = 40
set adb_sys_uthd_num = 128
set adb_sql_exe_max_rthd_num = 4
set adb_sys_rthd_area_max = 1024
set adb_sys_proc_area_max = 8192
set adb_sys_multi_node_info =172.16.0.11:23651,\            ...1
                             172.16.0.12:23651,\            ...2
                             172.16.0.13:23651              ...3
set adb_sys_multi_max_worker_nodes = 8                      ...4
set adb_sys_multi_worker_node_info = 172.16.0.14:23651      ...5

adbbuff -g TBLBUF01 \
        -n ADBUTBL01 \
        -p 1000000 \
        -v 1024

adbbuff -g IDXBUF01 \
        -n ADBUIDX01 \
        -p 2500000

[説明]

  1. プライマリノードhadb01のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.11,およびポート番号23651を指定します。

  2. セカンダリノードhadb02のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.12,およびポート番号23651を指定します。

  3. セカンダリノードhadb03のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.13,およびポート番号23651を指定します。

  4. ワーカーノードの最大数を指定します。最大8つのワーカーノードを追加できるようになります。

  5. ワーカーノードhadb04のHADBサーバ間通信用のIPアドレス172.16.0.14,およびポート番号23651を指定します。

重要

上記の5.のadb_sys_multi_worker_node_infoオペランドは,ワーカーノードごとに指定値が変わります。自ワーカーノード(このサーバ定義を指定するワーカーノード)のホスト名とポート番号を指定します。