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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


13.3.4 adbexportコマンドの実行時間の短縮

ここでは,adbexportコマンドの実行時間を短縮する方法について説明します。

adbexportコマンドでSQL文の検索結果をエクスポートする場合,次に示す項目を確認することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。

上記の項目を参照して,チューニングしてください。

また,サーバ定義adbbuffオペランドの-vオプションを指定することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。-vオプションを指定しているときは,指定値を見直すことで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できることがあります。

手順

  1. -vオプションの指定値を見積もる

    7.2.11 グローバルバッファに関するオペランドおよびオプション(コマンド形式)」にあるサーバ定義のadbbuffオペランド-vオプションに指定する値を見積もってください。その際,変数sql_rthd_numには,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値ではなく,次の値を代入してください。

    ↓(エクスポートオプションadb_export_rthd_numの指定値 -1)÷2↓
  2. HADBサーバを終了する

    adbstopコマンドを実行して,HADBサーバを終了してください。

  3. サーバ定義を変更する

    サーバ定義のadbbuffオペランドに-vオプションを追加するか,または-vオプションの指定値を変更してください。手順1.で見積もった値を-vオプションに指定します。

  4. HADBサーバを開始する

    adbstartコマンドを実行して,HADBサーバを開始してください。

  5. adbexportコマンドを実行する

  6. adbstatコマンドを実行して,グローバルバッファの統計情報を出力する

    13.2.5 テーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間を短縮する方法」の「(1) グローバルバッファの統計情報によるテーブルスキャンを実行するSQL文の実行時間の短縮」を参照して,adbstatコマンドを実行して出力される「グローバルバッファの統計情報」のDBbuff_tblscan_failed_cntに出力される値が0に近い値になるまで調整してください。調整することで,adbexportコマンドの実行時間を短縮できる場合があります。

    なお,参照先の「テーブルスキャンを実行するSQL文」は,「adbexportコマンド」に読み替えてください。