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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


11.4.17 チャンクをアーカイブする方法(アーカイブマルチチャンク表使用時)

アーカイブマルチチャンク表のチャンクをアーカイブする場合(チャンクをアーカイブ状態にする場合)は,adbarchivechunkコマンドを実行してください。手順を次に示します。

手順

  1. アーカイブ状態にするチャンクを特定する

    アーカイブレンジ列の値を使用して,アーカイブ状態にするチャンクを特定してください。adbarchivechunkコマンドに-rオプションと-tオプションを指定して実行すると,アーカイブレンジ列の値の範囲に含まれるチャンクのチャンクIDを確認できます。

    指定例

    アーカイブレンジ列中の日時情報に2015年1月1日〜2015年1月31日が含まれているチャンクを確認します。

    adbarchivechunk -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01'
                    -r '2015/01/01-2015/01/31'
                    -t
                    SALESLIST

    adbarchivechunkコマンドに-rオプションと-tオプションを指定して実行すると,KFAA80245-Iメッセージが出力されます。-rオプションに指定した日付の範囲に含まれるチャンクのチャンクIDをKFAA80245-Iメッセージで確認できます。

  2. チャンクをアーカイブ状態にする

    adbarchivechunkコマンドを実行して,チャンクをアーカイブ状態にしてください。このとき,手順1.で調べたチャンクIDを-cオプションに指定します。

    指定例

    チャンクIDが5のチャンクをアーカイブ状態にします。

    adbarchivechunk -u ADBUSER01 -p '#HelloHADB_01'
                    -z /home/adbmanager/archive_file/archive_opt_file.txt
                    -c 5
                    SALESLIST
    メモ

    adbarchivechunkコマンドに-cオプションではなく,-rオプションでアーカイブレンジ列の値の範囲を指定して,アーカイブ状態にするチャンクを指定することもできます。

アーカイブ状態のチャンクの圧縮率や,アーカイブファイルのファイルサイズを確認したい場合は,adbdbstatusコマンドに-c archivechunkオプションと-nオプションを指定して,アーカイブ状態のチャンクのサマリ情報を出力してください。-nオプションには,アーカイブ状態にしたチャンクがあるアーカイブマルチチャンク表の表名を指定します。そして,次に示す情報を確認してください。

メモ

adbarchivechunkコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスadbarchivechunk(チャンクのアーカイブ)を参照してください。

adbdbstatusコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスadbdbstatus(データベースの状態解析)を参照してください。