11.1.8 実表にデータを格納する方法(データインポート)
実表にデータを格納する場合,adbimportコマンドでデータインポートを行ってください。adbimportコマンドについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbimport(データのインポート)を参照してください。
なお,adbimportコマンドに指定するオプションによって,データインポートの方法が異なります。adbimportコマンドによるデータインポートの方法を次に示します。
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作成モードによるデータインポート
作成モードによるデータインポートを実行すると,実表に格納されている既存のデータをすべて削除したあとで,データを新規にインポートします。マルチチャンク表の場合は,既存のチャンクをすべて削除したあとで,新しいチャンクを作成し,そのチャンクにデータをインポートします。そのため,実表中のデータをすべて削除して,新規にデータを格納し直したい場合に,作成モードによるデータインポートを実行してください。
作成モードによるデータインポートを実行する場合は,実表に対して,-dオプションを指定したadbimportコマンドを実行してください。
- メモ
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新規に定義した表の場合,-dオプションの指定有無に関係なく,作成モードによるデータインポートが行われます。
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バックグラウンドインポート
マルチチャンク表に対して実行できるデータインポートの方法です。バックグラウンドインポートを実行すると,新しいチャンクを作成し,そのチャンクにデータをインポートします。データインポートの実行中に,既存のチャンク内のデータを検索することができます。そのため,データインポートとデータ検索を同時に実行したい場合に,バックグラウンドインポートを実行してください。
バックグラウンドインポートを実行する場合は,マルチチャンク表に対して,-bオプションを指定したadbimportコマンドを実行してください。バックグラウンドインポートの実行方法については,「11.4.2 マルチチャンク表にデータを格納する方法(バックグラウンドインポート)」を参照してください。
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追加モードによるデータインポート
追加モードによるデータインポートを実行すると,実表中のデータはそのままの状態で,データを追加でインポートします。マルチチャンク表の場合は,既存のチャンク内のデータはそのままの状態で,カレントチャンクに新たなデータを追加でインポートします。その際,空きページが存在するセグメントがある場合は,そのセグメントに優先的にデータを追加します。ただし,カラムストア表の場合は,空きページが存在するセグメントがあっても,必ず新しいセグメントに対してデータを格納します。なお,追加モードによるデータインポートの実行中は,インポート対象表のデータを検索することはできません。
追加モードによるデータインポートを実行する場合は,実表に対して,-dオプションおよび-bオプションの指定を省略してadbimportコマンドを実行してください。
- メモ
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少量のデータをインポートする場合,追加モードによるデータインポートの方が,バックグラウンドインポートよりも,データの格納効率が良くなります。そのため,業務時間外の表のメンテナンスなどの際に,少量のデータをインポートするようなことがある場合は,追加モードによるデータインポートの実行を検討してください。
-dオプションおよび-bオプションについては,マニュアルHADB コマンドリファレンスのadbimport(データのインポート)のadbimportコマンドの指定形式の指定形式およびオプションの説明を参照してください。