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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


11.1.5 実表のデータを検索・更新する方法

SQL文で,実表のデータを検索・更新する方法について説明します。

実表のデータを検索する方法

実表に格納されたデータを検索する場合,操作系SQLのSELECT文を使用します。

SELECT文については,マニュアルHADB SQLリファレンスSELECT(行の検索)を参照してください。

実表にデータを追加する方法(行を挿入する方法)

実表にデータを追加する場合,操作系SQLのINSERT文を使用します。

INSERT文については,マニュアルHADB SQLリファレンスINSERT(行の挿入)を参照してください。

重要

カラムストア表に大量のデータを追加する場合は,INSERT文ではなく,adbimportコマンドを使用してください。カラムストア表にINSERT文でデータを追加した場合,追加したデータはローストア形式で格納され,それが原因でカラムストア表の検索性能が低下するおそれがあります。したがって,カラムストア表に大量のデータを追加する場合は,adbimportコマンドを使用してください。adbimportコマンドを使用したデータの追加方法については,「11.1.8 実表にデータを格納する方法(データインポート)」を参照してください。

実表のデータを更新する方法(行を更新する方法)

実表に格納されたデータを更新する場合,操作系SQLのUPDATE文を使用します。

UPDATE文については,マニュアルHADB SQLリファレンスUPDATE(行の更新)を参照してください。

実表のデータを削除する方法(行を削除する方法)

実表に格納されたデータを削除する場合,操作系SQLのDELETE文を使用します。

DELETE文については,マニュアルHADB SQLリファレンスDELETE(行の削除)を参照してください。

メモ

実表に格納されたすべてのデータを削除する場合,DELETE文ではなく,TRUNCATE TABLE文を使用することを推奨します。

TRUNCATE TABLE文については,「11.1.6 実表の全行を削除する方法」を参照してください。

重要

カラムストア表に対して,SQL文(INSERT文,UPDATE文,DELETE文)によるデータの追加,更新,または削除を繰り返し実行すると,カラムストア表の検索性能が低下するおそれがあります。検索性能の低下を防ぐために,次のことを実施することを推奨します。

  • 更新行のカラム化機能を有効にする

  • 表またはチャンクの再編成要否の情報を定期的に取得し,表またはチャンクの再編成が必要かどうかを確認する

更新行のカラム化機能については,「11.18 更新行のカラム化機能の運用(カラムストア表の検索性能の維持)」を参照してください。

表またはチャンクの再編成が必要かどうかを確認する方法については,「11.1.10 シングルチャンク表の再編成が必要かどうかを確認する方法」または「11.4.13 マルチチャンク表の再編成が必要かどうかを確認する方法」を参照してください。