10.12.1 システムログファイルの構成とサーバ定義の指定
システムログファイルは,マスタログファイルとユーザログファイルの2種類のファイルで構成されています。マスタログファイルには,トランザクションの開始および終了など,システム制御に関する履歴情報(イベントログ)と,ユーザログファイルの管理情報が出力されます。マスタログファイルは,HADBサーバを開始したときに自動的に1つだけ作成されます。
ユーザログファイルには,データベースの操作履歴情報(ユーザログ)が出力されます。ユーザログファイルは,データベースを更新するトランザクションおよびリアルスレッドごとに作成されます。ユーザログファイルは,HADBサーバを開始したときに自動的に作成されます。サーバ定義の指定によって,作成されるユーザログファイルの個数や初期化容量が決まります。
- ユーザログファイルに関するサーバ定義のオペランド
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adb_log_usrfile_num
HADBサーバの開始時に作成されるユーザログファイル数を指定します。
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adb_log_usrfile_size
ユーザログファイルの初期化容量とユーザログファイルの容量の縮小契機を指定します。
ユーザログファイルの容量が,ここで指定したユーザログファイルの初期化容量を超えた場合,ユーザログファイルの容量が自動的に拡張されます。ただし,ユーザログファイルの拡張処理は,更新性能への影響が大きいため,注意が必要です。詳細については,「13.1.8 ユーザログファイルの初期化容量の拡張」を参照してください。
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adb_log_usrbuf_num
ユーザログバッファ面数を指定します。
各オペランドの詳細については,「7.2.3 システムログに関するオペランド(set形式)」を参照してください。
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- メモ
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システムログファイルの詳細については,「2.11.1 再開始による回復処理の流れ」の「(2) システムログ」を参照してください。
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ユーザログファイル数の求め方については,「6.12.15 ユーザログファイル数の求め方」を参照してください。
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