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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


6.12.15 ユーザログファイル数の求め方

ユーザログファイルは,特定のSQL文やコマンドを実行した場合に,必要な数だけ割り当てられます。そして,割り当てられたユーザログファイルは,SQL文とコマンドが終了したときに解放されます。そのため,ユーザログファイル数(「6.12 システムログファイルの容量見積もり」の変数user_file_num)は,同時に実行するSQL文とコマンドを考慮して見積もる必要があります。

複数のSQL文とコマンドを同時に実行する場合は,次の手順で求めてください。

手順

  1. 同時に実行するすべてのSQL文とコマンドのユーザログファイル数を求めてください。

  2. 求めたすべてのユーザログファイル数を合計してください。

  3. 合計したユーザログファイル数以上の値を,サーバ定義adb_log_usrfile_numオペランドに指定してください。

サーバ定義adb_log_usrfile_numオペランドについては,「7.2.3 システムログに関するオペランド(set形式)」のadb_log_usrfile_numオペランドを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) ユーザログファイル数を見積もる必要があるSQL文

ユーザログファイル数を見積もる必要があるSQL文を次に示します。

■定義系SQL

■操作系SQL

各SQL文のユーザログファイル数の求め方を次に示します。なお,求めた結果が0の場合は,1を仮定してください。

■定義系SQLの場合

■操作系SQLの場合

重要

クライアント定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドを指定している場合,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値ではなく,クライアント定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値を代入してください。

ただし,クライアント定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値が,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値よりも大きい場合は,サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドの指定値を代入してください。

サーバ定義adb_sql_exe_max_rthd_numオペランドについては,「7.2.2 性能に関するオペランド(set形式)」のadb_sql_exe_max_rthd_numオペランドを参照してください。

(2) ユーザログファイル数を見積もる必要があるコマンド

ユーザログファイル数を見積もる必要があるコマンドを次に示します。

各コマンドのユーザログファイル数の求め方を次に示します。