Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


10.10.1 HADBサーバの統計情報の運用方法

HADBサーバの統計情報では,HADBサーバ全体のメモリの使用量,およびHADBサーバの稼働状況を確認できます。

サーバ定義に指定したオペランドの値を変更したい場合などに,HADBサーバの統計情報を利用できます。

〈この項の構成〉

(1) HADBサーバの統計情報の出力と関連情報の取得

adbstatコマンドを実行すると,HADBサーバの統計情報が出力されます。出力される情報は,前回出力した情報からの差分になります。そのため,HADBサーバの稼働状況を時系列に確認したい場合,定期的にHADBサーバの統計情報を出力することを推奨します。

■HADBサーバの統計情報を出力する方法

マニュアルHADB コマンドリファレンスadbstat(HADBサーバの統計解析)使用例システム全体の稼働状況を調べる場合を参照してください。

また,HADBサーバの統計情報を出力するときに,次に示す関連情報もあわせて取得することを推奨します。

(2) HADBサーバの統計情報と関連情報の利用方法

定期的に,HADBサーバの統計情報と関連情報を取得しておくことで,HADBサーバの稼働状況の変化を確認できます。取得したHADBサーバの統計情報と関連情報は,チューニングを実施するときに利用できます。

■HADBサーバの統計情報と関連情報の利用方法

  1. HADBサーバの統計情報の出力日時を確認する

    「HADBサーバの統計情報」に出力されるTimestamp(HADBサーバの統計情報の出力日時)を確認してください。

  2. サーバメッセージログファイルの出力日時と突き合わせる

    手順1.で確認したTimestampと,サーバメッセージログファイル内のメッセージの出力日時を突き合わせてください。Timestampと出力日時を突き合わせることで,HADBサーバがどのような処理を行っていたかを確認できます。

HADBサーバの統計情報と関連情報の利用イメージを,次の図に示します。

図10‒8 HADBサーバの統計情報と関連情報の利用イメージ

[図データ]

また,HADBサーバの統計情報と関連情報は,次に示すチューニングを実施するときに利用できます。