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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


13.1.11 作業表用DBエリアのファイル構成の変更

ここでは,作業表用DBエリアの自動増分の発生による,SQL文の処理性能の低下を防ぐ方法について説明します。

作業表用DBエリアファイルがレギュラーファイルで構成されている場合,まず,adbinitコマンドの実行時に,最も小さい容量で作業表用DBエリアが作成されます。そのあとで,作業表を作成するSQL文を実行したときに,DBエリアの自動増分によって,作業表用DBエリアに必要な容量が確保されます。

作業表用DBエリアの自動増分が発生すると,作業表を作成するSQL文の処理性能に影響します。自動増分の発生によって,SQL文の処理性能が低下することを防ぎたい場合は,作業表用DBエリアファイルをブロックスペシャルファイルで構成することを検討してください。

adbstatコマンドを実行して出力される「HADBサーバの統計情報」のうち,次に示す情報を確認してください。

Wrktbl_page_use_maxに出力された値を,「5.9 作業表用DBエリアの容量見積もり」の計算式中の変数WRK_PAGE_NUMに代入して,作業表用DBエリアの容量を見積もってください。見積もり結果を基に,必要なサイズを割り当てたブロックスペシャルファイルを準備してください。

必要なサイズを割り当てたブロックスペシャルファイルを準備したあとで,作業表用DBエリアファイルをブロックスペシャルファイルに変更します。変更する方法については,「11.11.1 作業表用DBエリアファイルの格納場所を変更する方法」を参照してください。