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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


10.9.1 データベースの使用量を確認したい場合

DBエリアのサマリ情報を取得すると,HADBのデータベース全体の使用量を確認できます。

実行するコマンドの例

ここでは,DBエリア全体のサマリ情報を出力します。

adbdbstatus -d summary -c dbarea -S M

コマンドを実行すると,標準出力にDBエリア全体のサマリ情報が出力されます。adbdbstatusコマンドによる出力結果の確認項目を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 各DBエリアの使用率を確認する場合

DBarea_nameの出力内容をキーにして,Used_ratioの出力内容を確認してください。Used_ratioの出力内容が100%に近い場合は,DBエリアファイルの種類によって,次に示す対策を検討してください。

DBエリアファイルがブロックスペシャルファイルのとき

この値が100%に近いときにデータの格納を続けると,DBエリアファイルが満杯となるおそれがあります。そのため,「15.3.1 DBエリアファイルの容量増加が原因の場合」を参照して,ブロックスペシャルファイルを格納しているディスクの空き容量を確保することを検討してください。

DBエリアファイルがレギュラーファイルのとき

この値が100%に近いときにデータの格納を続けると,DBエリアの自動増分が行われます。自動増分が行われると,DBエリアの容量が自動的に増加しますが,DBエリアファイル拡張時の更新処理の性能が低下します。もし,DBエリアの自動増分に失敗した場合は,「15.3.2 DBエリアの自動増分の失敗が原因の場合」を参照してください。

(2) 各DBエリアの使用量を確認する場合

DBarea_nameの出力内容をキーにして,MB_Used_segmentsの出力内容を確認してください。各DBエリア内でデータを格納するために使用している領域を,メガバイト単位で確認できます。