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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


3.8.3 表を作成する

ここでは,サンプルデータを格納する表として,「SAMPLE」という名称の表を作成します。

メモ

サンプルAP($ADBDIR/sample)の認可識別子(SAMPLE)と,この章で説明している認可識別子(ADBUSER02)は異なります。もし,サンプルAPを使用する場合は,認可識別子を変更してから使用してください。

〈この項の構成〉

(1) 表を作成するSQL文を実行する

表を作成するには,定義系SQLのCREATE TABLE文を使用します。次に示すSQL文を入力して,[Enter]キーを押してください。

CREATE TABLE "SAMPLE" ("STATECODE" SMALLINT, "STATENAME" VARCHAR(15),

NEXT ?と表示されます。続けて,次に示すSQL文を入力して,[Enter]キーを押してください。

"ZIPCODE" CHAR(15), "ADDRESS" VARCHAR(100), "AREA" DECIMAL(19))

NEXT ?と表示されます。続けて,次に示すSQL文を入力して,[Enter]キーを押してください。

IN ADBUTBL01;

入力したCREATE TABLE文の詳細について,次の表に示します。

表3‒6 指定するCREATE TABLE文の詳細

項番

入力内容

説明

1

"SAMPLE"

作成する表名を指定します。

2

"STATECODE" SMALLINT

表の列名と,列のデータ型を指定します。

列名として「STATECODE」(州番号)を指定します。STATECODE列には1〜50の数字を格納するため,データ型として「SMALLINT」を指定します。

3

"STATENAME" VARCHAR(15)

列名として「STATENAME」(州名)を指定します。STATENAME列には最大15バイトの可変長の文字列を格納するため,データ型として「VARCHAR」を指定します。

4

"ZIPCODE" CHAR(15)

列名として「ZIPCODE」(郵便番号)を指定します。ZIPCODE列には,15バイトの固定長の文字列を格納するため,データ型として「CHAR」を指定します。

5

"ADDRESS" VARCHAR(100)

列名として「ADDRESS」(州議事堂の住所)を指定します。ADDRESS列には,最大100バイトの可変長の文字列を格納するため,データ型として「VARCHAR」を指定します。

6

"AREA" DECIMAL(19)

列名として「AREA」(面積)を指定します。AREA列には,19桁の数字を格納するため,データ型として「DECIMAL」を指定します。

7

IN ADBUTBL01

表を格納するDBエリア名を指定します。

メモ

ファイルに記述したSQL文から表を作成することもできます。入力するSQL文(CREATE TABLE文)が長文のため,adbsqlコマンドの入力を誤ってしまうような場合は,「(3) HADBサーバへの接続を終了する」を実行したあとで,「3.12.2 表を作成できない」を参照してください。

(2) 表を作成した結果を確認する

表「SAMPLE」が作成された場合,次に示すメッセージが出力されます。出力されるメッセージの例を次に示します。

■出力されるメッセージの例
KFAA96403-I SQL processing completed.

表が作成されたことを確認したら,表の作成は完了です。

(3) HADBサーバへの接続を終了する

表を作成したら,adbsqlコマンドを終了します。次に示すadbsqlサブコマンドを入力して,[Enter]キーを押してください。

なお,末尾に必ず半角のセミコロン()を入力してください。SQL文が実行されません。

#EXIT;

adbsqlコマンドが終了し,ほかのコマンドを入力できる状態になります。実行結果の例を次に示します。

■実行結果の例
[adbmanager@localhost ~]$

(4) 関連項目

マニュアルHADB SQLリファレンス定義系SQLCREATE TABLE(表の定義)