7.18.2 注意事項
(1) ユティリティ実行後の結果について
pdmodの結果は,次の方法で確認できます。
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pddblsコマンド(-r ALL -a指定)
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ディクショナリ表の検索
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データベース状態解析ユティリティ
(2) HiRDBファイルシステム領域が壊れた場合について
pdmodの実行中に,電源断又はkillコマンドで実行が中断された場合,HiRDBファイルシステム領域が壊れるときがあります。pdflsコマンドを実行して矛盾が検知された場合は,次に示すどちらかの手順で回復してください。
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pdfmkfsコマンドでHiRDBファイルシステム領域を再度作成し,格納していたHiRDBファイルはRDエリアごとにデータベース構成変更ユティリティを実行します。
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pdfbkupコマンド及びpdfrstrコマンドを実行して,HiRDBファイルシステム領域のバックアップとリストアをします。
(3) バックアップの取得について
データベース構成変更ユティリティはログを無効化する処理を行っているため,データベース構成変更ユティリティを実行した後には,処理対象RDエリアのバックアップを必ず取得してください。バックアップを取得しないと,処理対象RDエリアが障害閉塞した場合,データベース構成変更ユティリティの実行前の状態にしかRDエリアを回復できません(データベース構成変更ユティリティ実行後の更新情報を回復できません)。
また,データベース構成変更ユティリティの操作によっては,システム用RDエリアや関連するRDエリアと同期を取ってバックアップを取得する必要があります。詳細については,「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「同時にバックアップを取得する必要があるRDエリア」を参照してください。
(4) 連続実行について
HiRDB/パラレルサーバで間隔を空けずにpdmodコマンドを連続実行すると,KFPX24219-Eメッセージを出力してエラー終了することがあります。複数の制御文を実行する場合は,制御文を1つの制御文にまとめて1回のpdmodコマンドで実行してください。もし,制御文を1つの制御文ファイルにまとめられない場合は,pdmodコマンドの実行間隔を2秒程度空けて実行してください。なお,先発のpdmodコマンドの実行が終了していることは,次のコマンドを実行し,DICU(5001)の排他が残っていないことを確認すると判断できます。
pdls -d lck -a