ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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2.44 pdjarsyncJARファイルの操作

<この節の構成>
(1) 機能
(2) 実行者
(3) 形式
(4) オプション
(5) 規則
(6) 注意事項
(7) 出力形式

(1) 機能

JARファイルの操作をします。

JARファイルの操作には,次のものがあります。

このコマンドは,Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションを使用するときに使うコマンドです。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合
 
 pdjarsync 〔{-I|-R|-D|-L}〕
 
           〔-u 認可識別子〔,認可識別子〕…〕
 
           〔-f JARファイル名〕
 
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
 
 pdjarsync 〔{-S|-I|-R|-D|-L}〕
 
           〔-x ホスト名〔,ホスト名〕…〕
 
           〔-u 認可識別子〔,認可識別子〕…〕
 
           〔-f JARファイル名〕
 

(4) オプション

(a) {-S|-I|-R|-D|-L

JARファイルの操作種別を指定します。

-S
HiRDB/パラレルサーバの場合に,JARファイルのホスト間の再登録をします。
-xオプションで指定したホストにあるJARファイルを,HiRDB環境下のサーバマシンに再登録します。-xオプションを省略した場合,ディクショナリサーバがあるサーバマシンのJARファイルを,HiRDB環境下のサーバマシンに再登録します。
HiRDBサーバの構成を変更した場合(例えば,サーバマシンを増やしたとき),系切り替えをした場合など,-Sオプションを指定してください。

-I
指定したJARファイルを登録します。
このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。
指定したJARファイルが既に登録されている場合,エラーとなります。

-R
指定したJARファイルを再登録します。
指定したJARファイルが既に登録されている場合には,登録されているJARファイルに上書きします。
このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。

-D
指定したJARファイルを削除します。
このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。
指定したJARファイルがHiRDBに登録されていない場合,エラーとなります。
pdjarsyncコマンドが異常終了した場合,書き込み中のJARファイルが残ることがあります。この場合,-Dオプションを指定して,残ったJARファイルを削除してください。

-L
登録されているJARファイルの一覧を表示します。

JARファイルの操作種別と他オプションとの関係を次の表に示します。

表2-12 JARファイルの操作種別と他オプションとの関係

JARファイルの操作種別 他オプション
-x -u -f
-S
-I
-R
-D
-L

(凡例)
◎:必ず指定してください。
○:任意に指定できます。

注※
-xオプションを指定する場合は,ホスト名を一つだけ指定してください。
(b) -x ホスト名〔,ホスト名〕…

-Sオプションを指定した場合,再登録の起点となるホスト名を一つだけ指定します。省略した場合は,ディクショナリサーバのホストが仮定されます。

-Sオプション以外を指定した場合,操作するホスト名を指定します。省略した場合は,HiRDB環境下のすべてのホストが仮定されます。

(c) -u 認可識別子〔,認可識別子〕…

JARファイルの操作をする,ユーザの認可識別子を指定します。

-I,-R,及び-Dオプションを指定した場合は,このオプションを必ず指定してください。

認可識別子には,'MASTER'及び'HiRDB'は指定できません。

(d) -f JARファイル名

操作をするJARファイルの名称を指定します。

-I,-R,及び-Dオプションを指定した場合は,このオプションを必ず指定してください。

-S,-Lオプション指定時にこのオプションを省略した場合は,登録されているすべてのJARファイルが仮定されます。

JARファイルは,システム定義のpd_java_archive_directoryオペランドで指定したディレクトリに格納されます。

(5) 規則

  1. pdjarsyncコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
  2. pdjarsyncコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. pdjarsyncコマンドは,複数同時に実行しないでください。

(6) 注意事項

  1. SQLのINSTALL JAR,REPLACE JAR,又はREMOVE JARを実行した場合,内部的にpdjarsyncコマンドが実行されます。この場合,pdjarsyncコマンドは,シングルサーバ又はフロントエンドサーバから実行されます。
  2. pdjarsyncコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:正常終了
    4:異常終了(登録,再登録の場合はJARファイルが登録済み,削除の場合はJARファイルが登録されていないことを示します)
    8:異常終了

(7) 出力形式

pdjarsyncコマンドのオプションに-Lを指定,又はオプションを省略した場合に,次の情報が出力されます。

 
 HOSTNAME(aabbcc)  DATE        TIME       SIZE    OWNER   FILE
 dd...d            eeee/ff/gg  hh:ii:jj   kk...k  ll...l  mm...m
    :                :            :         :       :       :
 

[説明]

aabbcc:
pdjarsyncコマンドを実行した時刻

dd...d:
ホスト名

eeee/ff/gg:
JARファイルの日付

hh:ii:jj:
JARファイルの時刻

kk...k:
JARファイルの大きさ(単位:バイト)

ll...l:
JARファイルの所有者名

mm...m:
JARファイルの名称

注※
SQL文(INSTALL JAR,REPLACE JAR),又はJDBCのメソッドでJARファイルの登録又は再登録をした場合,SQL文又はJDBCのメソッドを実行した日付及び時刻となります。
pdjarsyncコマンドでJARファイルの登録又は再登録をした場合,登録又は再登録したJARファイルの日付及び時刻となります。