Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録A.11 そのほかの質問

〈この項の構成〉

(1) ユーザ数が増えるとどのような影響がありますか?

質問

ユーザが増えるためpd_max_usersオペランドの値を大きくしたいのですが,どのような影響がありますか?

お答えします

pd_max_usersオペランドの値を大きくしたときの影響については,「ユーザ数を増やすときにすること」を参照してください。

(2) CONNECT中のUAPがないのにユーザ識別情報が表示されます

質問

CONNECT中のUAPがないのに,pdls -d actコマンドを実行すると,ユーザ識別情報が表示されることがあります。なぜですか?

お答えします

サーバプロセスがアボートした後,又はHiRDBの再開始後にトランザクションのロールバックが完了していないと,ユーザ識別情報は残ったままとなります。このユーザ識別情報はトランザクションのロールバック完了後に削除されます。

(3) 時刻の変更はできますか?

質問

システム時刻を変更してテストをしたいのですが,できますか?

もし,日時を強制的に進めたり,遅らせたりするとどのような影響がありますか?

お答えします

HiRDBでは,システムログファイル,ステータスファイル,ディクショナリ,及びユティリティの作業用ファイル中に日付・時間を格納しており,HiRDBの再開始時などにその情報を利用します。そのため,システム時刻を変更する場合は,HiRDBが持つ日付・時刻情報に影響がないようにする必要があります。特に,時刻を遅らせる場合は注意が必要です。時刻の変更については,「OSの時刻を変更する方法」を参照してください。

なお,SNTPクライアントで時刻を変更する場合,「OSの時刻を変更する方法」の記載内容に加えて,次の点に注意してください。

  • プライマリサーバとの同期合わせで,必要であれば時刻を変更するため,ユーザが意識しないタイミングで時刻が変更されることがあります。

(4) 認可識別子やパスワードが正しく認識されません

質問

認可識別子やパスワードが正しく認識されていません。なぜですか?

お答えします

大文字,小文字が正しく認識されていない可能性があります。小文字を指定する場合は,引用符(")で囲んでください。引用符で囲まないと,小文字を指定しても大文字として扱われます。

(例)
SELECT * FROM "user05".TABLE05;

(5) HiRDB運用ディレクトリのファイルを削除してしまった場合

質問

HiRDB運用ディレクトリ下のファイルを誤って削除してしまいました。どうすれば回復できますか?

お答えします

pdsetupコマンドで回復できます。次の手順で対処してください。

〈手順〉

  1. $PDDIR/spool下のファイルを退避します($PDDIR/spoolの内容は,pdsetupコマンド実行時に初期化されます)。

  2. pdstopコマンドでHiRDBを終了します。

  3. pdsetup -dコマンドを実行してください。応答メッセージにはyで応答してください。

  4. pdsetupコマンドを再実行してください。HiRDB運用ディレクトリにファイルがコピーされます。