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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


付録A.10 RDエリアの回復に関する質問

〈この項の構成〉

(1) pdrstrコマンドの仕様について

質問1

マスタディレクトリ用RDエリアと特定のユーザ用RDエリアに障害が発生したため,pdrstrコマンドの-a(全RDエリアの回復)又は-c(バックアップ中の全RDエリアの回復)オプションで全RDエリアを回復しました。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられるのでしょうか?

回復するときに内部的に削除してからインポートしているのですか?

お答えします

置き換えられます。pdrstrコマンドは回復対象のRDエリアを構成するHiRDBファイルを削除してから,バックアップファイルの内容をリストアします。したがって,pdrstrコマンド実行時に回復対象として指定したRDエリアの内容はすべて置き換えられます。この場合,正常なRDエリアの情報も置き換えられます。

質問2

初期化したRDエリアをpdrstr -aコマンドで回復(全RDエリアの回復)した場合,表の実体も回復されるのでしょうか?

回復されないのであれば,どのタイミングでCREATE TABLEするのでしょうか?

お答えします

回復されます。表の定義情報はディクショナリ上に格納されているため,ディクショナリ,データディレクトリ,及びマスタディレクトリと初期化したRDエリアの同期が取れていれば正しく回復されます。

(2) マスタディレクトリ用RDエリアの回復について

質問

マスタディレクトリ用RDエリアはどのように回復するのでしょうか?

お答えします

マスタディレクトリ用RDエリアを回復する場合,pdstart -rコマンドでHiRDBを開始する必要があります。回復方法については,「データベースの回復方法」を参照してください。