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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


15.10.3 シンボリックリンクを使用した移動の例題

/dev1に格納しているHiRDBファイルシステム領域(/dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1)を/dev2に移動し,/dev1に/dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1という名前のシンボリックリンクを作成する手順を次に示します。

図15‒7 シンボリックリンクを使用したHiRDBファイルシステム領域の移動

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 移動元のRDエリアを閉塞,クローズ状態にします

移動するHiRDBファイルシステム領域(/dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1)に構成ファイルを格納しているすべてのRDエリアを閉塞,クローズ状態にします。

pdhold -r RDAREA1 -c
〔説明〕

-r:閉塞するRDエリア名を指定します。

-c:閉塞状態にした後,RDエリアをクローズします。

(2) ユーザサーバプロセスのリフレッシュ及びユーザサーバプロセスの終了確認を行います

(a) ユーザサーバプロセスをリフレッシュします

pdpfresh

(b) ユーザサーバプロセスの終了を確認します

pdpfreshコマンドを-cオプション指定で実行し,リターンコードが1の場合はリターンコードが0になるまで繰り返し実行します。

pdpfresh -c
〔説明〕

-c:pdpfreshコマンドでプロセス終了要求を受けたユーザサーバプロセスが,すべて終了しているかどうかを調べる場合に指定します。

(3) 移動元のRDエリアを構成するHiRDBファイルシステム領域を移動先のディスクにコピーします

/dev1のHiRDBファイルシステム領域(/dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1)を/dev2(/dev2/HiRDB_P/dbdir2/generation2)へコピーします。

(4) 移動元のHiRDBファイルシステム領域を削除します

移動元のHiRDBファイルシステム領域(/dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1)を削除します。

(5) シンボリックリンクを作成します

HiRDB管理者権限でlnコマンドを実行し,シンボリックリンクを作成します。

シンボリックリンク名は移動元のHiRDBファイルシステム領域と同一にします。

ln -s /dev2/HiRDB_P/dbdir2/generation2  /dev1/HiRDB_P/area1/rdarea1 
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        (移動先)           (移動元)
〔説明〕

lnコマンドの形式については,OSのマニュアルを参照してください。

(6) (1)で閉塞,クローズ状態にしたRDエリアを閉塞解除し,オープン状態にします

pdrels -r RDAREA1 -o
〔説明〕

-r:閉塞状態を解除するRDエリア名を指定します。

-o:閉塞状態を解除した後,RDエリアをオープンします。