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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)


6.8.3 運用例

次に示す条件で運用されているユーザLOB用RDエリア(LOB001)のバックアップ取得例を説明します。

〈この項の構成〉

(1) ユーザLOB用RDエリア(LOB001)に対して更新凍結コマンドを実行します

pddbfrz -r LOB001

[図データ]

〔説明〕

満杯データページのHiRDBファイル(file02)が更新凍結状態になりました。更新凍結状態になったHiRDBファイルをKFPH27024-Iメッセージ又はデータベース状態解析ユティリティ(pddbstコマンド)で確認してください。

(2) バックアップを取得します

データベース複写ユティリティ(pdcopyコマンド)以外の方法で,ユーザLOB用RDエリア(LOB001)のバックアップを取得してください。ユーザLOB用RDエリア(LOB001)を構成するHiRDBファイル単位にバックアップを取得します。

[図データ]

〔説明〕

全HiRDBファイル(file01〜file03)のバックアップを取得します。

データベース複写ユティリティ(pdcopyコマンド)以外の方法でバックアップを取得する方法については,「バックアップ閉塞を使用してバックアップを取得する場合(pdcopyコマンド以外でバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(3) 定期的にバックアップを取得します

1週間に一度など定期的にバックアップを取得します。

[図データ]

〔説明〕

更新可能状態のHiRDBファイル(file01,file03)のバックアップを取得します。更新凍結状態のHiRDBファイル(file02)はバックアップを取得する必要はありません。

(4) HiRDBファイルを追加してユーザLOB用RDエリア(LOB001)を拡張します

ユーザLOB用RDエリア(LOB001)の拡張方法については,「RDエリアの容量を大きくする方法(RDエリアの拡張)」を参照してください。

[図データ]

〔説明〕

HiRDBファイル(file04)を追加してユーザLOB用RDエリア(LOB001)を拡張しました。

(5) バックアップを取得します

ユーザLOB用RDエリア(LOB001)の拡張後,ユーザLOB用RDエリアのバックアップを取得します。ファイルの使用中セグメント数が0の場合も,必ずバックアップを取得してください。理由については,「注意事項」の(1)を参照してください。

[図データ]

〔説明〕

更新可能状態のHiRDBファイル(file01,file03,file04)のバックアップを取得します。更新凍結状態のHiRDBファイル(file02)はバックアップを取得する必要はありません。

(6) データベース状態解析ユティリティ(pddbstコマンド)で満杯データページが発生したかどうかを確認します

LOBデータを追加していくと,満杯データページのHiRDBファイルが新たに発生します。データベース状態解析ユティリティ(pddbstコマンド)で満杯データページが発生したかどうかを確認してください。満杯データページの調査方法については,「満杯データページの調査方法」を参照してください。

pddbst -r LOB001

(7) 満杯データページが新たに発生していたら更新凍結コマンドを実行します

(6)の結果,満杯データページが新たに発生していたら凍結コマンドを実行してください。

pddbfrz -r LOB001

[図データ]

〔説明〕

満杯データページのHiRDBファイル(file02,file03)が更新凍結状態になります。更新凍結状態になったHiRDBファイルをKFPH27024-Iメッセージ又はデータベース状態解析ユティリティ(pddbstコマンド)で確認してください。

(8) バックアップを取得します

ユーザLOB用RDエリアのバックアップを取得します。

[図データ]

〔説明〕

HiRDBファイル(file02)以外のHiRDBファイル(file01,file03,file04)のバックアップを取得します。

(9) 定期的にバックアップを取得します

1週間に一度など定期的にバックアップを取得します。

[図データ]

〔説明〕

更新可能状態のHiRDBファイル(file01,file04)のバックアップを取得します。更新凍結状態のHiRDBファイル(file02,file03)はバックアップを取得する必要はありません。