ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
ここでは,HiRDBに関する準備方法について説明します。
現用系及び予備系で,次に示すことを一致させてください。
現用系と予備系で共有する外付けハードディスクが必要です。このハードディスクを共有ディスク装置といいます。
共有ディスクの割り当てを次の図に示します。
図26-28 共有ディスクの割り当て
共有ディスク装置には次に示すHiRDBファイルシステム領域を作成します。
系切り替え機能を使用する場合,系の切り替え元と切り替え先の両方から同時に共有ディスクにアクセスが行われると,データベースが壊れる可能性があります。そのため,両方の系から共有ディスクをアクセスできないように制御を行う必要があります。共有ディスクのアクセス制御は,クラスタソフトウェアが行うか,又はHiRDBが行います。
なお,通常は,「クラスタソフトウェアによる共有ディスクのアクセス制御」の方法で共有ディスクのアクセス制御を行います。「HiRDBによる共有ディスクのアクセス制御」の方法は,HAモニタ 01-08以降が前提条件になります。
図26-29 クラスタソフトウェアによる共有ディスクのアクセス制御
図26-30 HiRDBによる共有ディスクのアクセス制御
現用系,予備系とも同じHiRDBシステム定義を使用します。現用系のHiRDBシステム定義を作成した後に,そのHiRDBシステム定義を予備系にコピーしてください。HiRDB/シングルサーバ,及びHiRDB/パラレルサーバのHiRDBシステム定義ファイルの構成例を次に示します。
図26-31 スタンバイ型系切り替え機能使用時のHiRDBシステム定義ファイルの構成例(HiRDB/シングルサーバの場合)
図26-32 スタンバイ型系切り替え機能使用時のHiRDBシステム定義ファイルの構成例(HiRDB/パラレルサーバの場合)
ここでは,モニタモードを使用した場合に設定するHiRDBシステム定義のオペランドについて説明します。関連するオペランドを次の表に示します。
表26-12 モニタモードの場合に設定するHiRDBシステム定義のオペランド
| オペランド名 | 説明及び注意事項 | |
|---|---|---|
| pd_ha | 系切り替え機能を使用する場合に指定します。 | |
| pd_ha_ipaddr_inherit | IPアドレスを引き継ぐかどうかを指定します。マルチスタンバイ構成を適用する場合は,Yを指定してください。 Y:IPアドレスを引き継ぎます。 N:IPアドレスを引き継ぎません。 |
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| pd_ha_unit | ユニットに系切り替え機能を適用している場合は指定しないでください。 システム内で系切り替え機能を適用しないユニットがある場合,又はシステム内に回復不要FESユニットがある場合は,そのユニットのユニット制御情報定義のpd_ha_unitオペランドにnouseを指定します。 |
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| pd_ha_acttype | 系切り替え機能をモニタモードで運用するか,サーバモードで運用するかを指定します。HACMP,PowerHA,ClusterPerfect,又はLifeKeeperを使用した系切り替え機能の場合はサーバモードを使用できません。モニタモードでの運用となります。 monitor:系切り替え機能をモニタモードで運用します。 server:系切り替え機能をサーバモードで運用します。 |
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| pd_ha_restart_failure | このオペランドはモニタモードの場合に指定できます。サーバモードの場合にこのオペランドを指定しても無効になります。HiRDBの再開始に失敗したときに実行するコマンドを指定します。 | |
| pd_mode_conf | HiRDB(ユニット)の開始方法に関するオペランドです。指定値の目安を次に示します。 モニタモードの場合はMANUAL1を指定してください。 |
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| pd_hostname | 現用系の標準ホスト名を指定します。 | |
| pdunit | -x | 現用系のホスト名を指定します。マルチスタンバイ構成の場合は,IPアドレスを引き継ぐホスト名を指定してください。 |
| -u | ユニット識別子を指定します。 | |
| -d | HiRDB運用ディレクトリ名を指定します。マルチスタンバイ構成の場合は,現用系とすべての予備系で同じディレクトリ名となるように構築してください。 | |
| -c | 予備系のホスト名を指定します。IPアドレスを引き継がない場合に指定します。 | |
| -p | HiRDBのポート番号を指定します。 | |
| -s | スケジューラのポート番号を指定します。 | |
| -t | トランザクションサーバのポート番号を指定します。 | |
| pd_service_port | 同一サーバマシン内複数ユニット構成の場合(相互系切り替え構成を含みます)にこのオペランドを指定するときは注意が必要です。同一サーバマシン内複数ユニット構成の場合(相互系切り替え構成を含みます),このオペランドはユニット制御情報定義でユニットごとに別々のポート番号を指定してください。 次に示す指定をした場合は,どちらかのユニットへの系の切り替えに失敗します。
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共有ディスクに作成したRDエリア用のHiRDBファイルシステム領域にRDエリアを定義します。ユーザ用RDエリアとシステム用RDエリアをそれぞれ異なる共有ディスクのHiRDBファイルシステム領域に作成するときの定義例を次に示すシステム構成例を基に説明します。
図26-33 HiRDB/シングルサーバのシステム構成例
●create rdarea文の指定例
create rdarea SMAST for masterdirectory 1 file name "/sds0111/srd01" initial 10 segments; create rdarea SDIR for datadirectory 2 file name "/sds0112/srd02" initial 5 segments; create rdarea SDIC for datadictionary 3 file name "/sds0113/srd03" initial 20 segments; create rdarea SUSR01 for user used by PUBLIC 4 file name "/sds0121/srd04" initial 500 segments; create rdarea SUSR02 for user used by PUBLIC 5 file name "/sds0131/srd05" initial 500 segments; |
図26-34 HiRDB/パラレルサーバのシステム構成例
●create rdarea文の指定例
create rdarea PMAST for masterdirectory 1
server name DIC file name "/dic0111/prd01"
initial 10 segments;
create rdarea PDIR for datadirectory 2
server name DIC file name "/dic0112/prd02"
initial 5 segments;
create rdarea PDIC for datadictionary 3
server name DIC file name "/dic0113/prd03"
initial 20 segments;
create rdarea PUSR01 for user used by PUBLIC 4
server name BACK01 file name "/back0121/prd04"
initial 500 segments;
create rdarea PUSR02 for user used by PUBLIC 5
server name BACK02 file name "/back0231/prd05"
initial 500 segments;
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マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「グローバルバッファの割り当て方法」を参照して,作成したRDエリアにグローバルバッファを割り当ててください。
監査証跡ファイルはHiRDB管理者が共有ディスクに作成します。HiRDB管理者,及び監査人は,共有ディスク上の監査証跡ファイルを運用してください。
監査証跡ファイルは,HiRDB管理者が共有ディスクに作成します。
系切り替えが発生した場合,HiRDBは共有ディスク上の監査証跡ファイルに監査事象を記録します。監査事象の記録に関する監査証跡ファイルの運用については,「24.6 監査証跡ファイルの運用」を参照してください。
系切り替えが発生した場合,監査証跡取得状態の引き継ぎについては,切り替え元ユニットの停止状態に依存します。切り替え先の系が再開始の場合は系を切り替える前の状態を引き継ぎます。切り替え先の系が正常開始の場合はpd_auditオペランドの指定に従います。
HiRDB管理者は,監査証跡ファイルを入力情報として,pdloadを実行してください(認証は監査人)。ただし,障害などで系が切り替わった場合,HiRDBは切り替わる直前の監査事象を正しく取得しません。このため,pdloadを実行しても切り替え直前のデータを取得できない場合があります。
系切り替え構成でNetBackup連携機能を使用する場合で,バックアップを取得したNetBackupクライアントとは別のNetBackupクライアントで回復を行うときは,次の環境設定と運用が必要です。ただし,この環境設定と運用は,JP1/VERITAS NetBackup 5.0以降を使用している場合にだけ適用してください。
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