ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
業務処理中のHiRDBに障害が発生した場合,待機用のHiRDBに業務処理を自動的に切り替えて運用できます。これを系切り替え機能といいます。業務処理が中断するのは障害発生時から待機用のHiRDBに処理が切り替わるまでです。障害発生時のシステム停止時間をなるべく短くしたい場合に系切り替え機能を使用します。
系切り替え機能は,監視対象とする障害によってモニタモード又はサーバモードで運用します。系切り替え機能の種類と運用方法の組み合わせを,次の表に示します。
表26-1 系切り替え機能の種類と運用方法の組み合わせ
| 系切り替え機能の種類 | 運用方法 | ||
|---|---|---|---|
| モニタモード | サーバモード | ||
| スタンバイ型系切り替え機能 | 通常の系切り替え | ○ | ○ |
| ユーザサーバホットスタンバイ | × | ○ | |
| 高速系切り替え | × | ○ | |
| スタンバイレス型系切り替え機能※ | 1:1スタンバイレス型系切り替え | × | ○ |
| 影響分散スタンバイレス型系切り替え | × | ○ | |
HiRDBの系切り替えには,スタンバイ型系切り替え機能とスタンバイレス型系切り替え機能があります。
通常の系切り替えよりも,ユーザサーバホットスタンバイ,高速系切り替え機能,及びスタンバイレス型系切り替え機能を使用すると,システム停止時間が短縮できます。系の切り替え時間の比較を次の図に示します。
図26-1 系の切り替え時間の比較
系切り替え機能の運用方法にはモニタモードとサーバモードがあります。モニタモードの場合は系障害だけを監視対象とし,サーバモードの場合は系障害及びサーバ障害を監視対象とします。また,サーバモードではモニタモードに比べて系の切り替え時間を短縮できます。モニタモードとサーバモードが監視対象とする障害を次の表に示します。
表26-2 モニタモードとサーバモードが監視対象とする障害
| 系切り替え機能の運用方法 | 監視対象とする障害 | |
|---|---|---|
| 系障害※1 | サーバ障害※2 | |
| モニタモード | ○ | × |
| サーバモード | ○ | ○ |
系切り替えを実行する製品をこのマニュアルではクラスタソフトウェアといいます。HiRDBがサポートしているクラスタソフトウェアと,モニタモード及びサーバモードでの運用可否を次の表に示します。
表26-3 クラスタソフトウェアと,モニタモード及びサーバモードでの運用可否
| クラスタソフトウェア | モニタモード | サーバモード |
|---|---|---|
| HAモニタ | ○ | ○ |
| MC/ServiceGuard | ○ | ○ |
| HACMP | ○ | × |
| PowerHA | ○ | × |
| ClusterPerfect | ○ | × |
| LifeKeeper | ○ | × |
HiRDBがサポートしているクラスタソフトウェアの詳細については,「26.1.5 HiRDBがサポートしているクラスタソフトウェア」を参照してください。
系切り替え機能をサーバモードで運用する場合は,次の表に示す製品が必要になります。
表26-4 サーバモードで運用する場合に必要な製品
| 系切り替え機能の種類 | HiRDB Advanced High Availability |
Hitachi HA Toolkit Extension |
|---|---|---|
| 通常の系切り替え | − | ○※ |
| ユーザサーバホットスタンバイ | − | ○※ |
| 高速系切り替え機能 | − | ○※ |
| 1:1スタンバイレス型系切り替え機能 | ○ | ○※ |
| 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能 | ○ | ○※ |
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