ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
システムログファイルの不足原因の一覧を次の表に示します。この表に記載されている原因が該当するかどうかを一つずつ確認していきます。
なお,不足原因は一つとはかぎりません。条件を満たすすべての原因調査をしてください。
表20-21 システムログファイルの不足原因の一覧
| 項番 | システムログファイルの不足原因 | 調査方法を説明している箇所 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | システムログファイルをアンロード又は状態変更しなかったため,アンロード待ち状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | 「(2)アンロード待ち状態のファイル数を確認する」 | アンロード状態のチェックを解除する運用をしている場合は,調査の必要はありません。 |
| 2 | 自動ログアンロード機能が停止したため,アンロード待ち状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | 自動ログアンロード機能を使用していない場合は,調査の必要はありません。 | |
| 3 | 長時間にわたりトランザクションが決着しなかったため,上書きできない状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | 「(3)上書きできない状態のファイル数を確認する」 | なし |
| 4 | シンクポイントダンプの有効化処理がスキップされたため,上書きできない状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | なし | |
| 5 | 更新可能なオンライン再編成時,オンライン再編成上書き禁止状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | 「(4)オンライン再編成上書き禁止状態のファイル数を確認する」 | 更新可能なオンライン再編成を実行していない場合は,調査の必要はありません。 |
| 6 | システムログファイルに障害が発生したため,スワップ先にできる状態のファイルがなくなり,システムログファイル不足が発生した。 | 「(5)KFPS01202-Eメッセージが出力されていたか確認する」 | なし |
| 7 | HiRDB Datareplicatorとの連動中に,システムログの抽出処理が追い付かなくなり,抽出未完了状態のファイルが増えて,システムログファイル不足が発生した。 | 「(6)抽出未完了状態のファイル数を確認する」 | HiRDB Datareplicatorを使用していない場合は,調査の必要はありません。 |
システムログファイルの不足原因を特定してからユニットを再開始する手順を以降で説明します。
syslogfile又はメッセージログファイルに出力されているKFPS01220-Eメッセージを参照して,システムログファイルの不足が発生したバックエンドサーバを確認してください。
(例)
KFPS01220-E Request to swap sys(bes1) log file unable to be executed because there is no standby log file group available. |
下線部分にシステムログファイルの不足が発生したバックエンドサーバが表示されます。この例の場合,バックエンドサーバbes1でシステムログファイルの不足が発生しています。
pdloglsコマンドを実行して,(1)で確認したバックエンドサーバのシステムログファイルの状態を確認してください。
(例)
アンロード待ち状態のファイル数から原因を判断します。次に示す条件式を満たす場合は,アンロード待ち状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
(A+1)≧↑B÷3↑
A:アンロード待ち状態で,現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
B:現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
上記の例の場合,Aの条件を満たすファイルは,log003〜log006の4ファイルになります。Bの条件を満たすファイルは,log002〜log007の6ファイルになります。これらの数値を計算式に代入すると,5≧↑6÷3↑となり,条件式を満たします。よって,アンロード待ち状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
また,自動ログアンロード機能を使用している場合に条件式を満たしたときは,自動ログアンロード機能が停止していないか確認してください。ユニットが異常終了する前に,syslogfile又はメッセージログファイルにKFPS01150-Eメッセージが出力されていないかどうを確認してください。KFPS01150-Eメッセージが出力されている場合は,自動ログアンロード機能が停止しています。これが原因でシステムログファイルの不足が発生したと判断できます。
上書きできない状態のファイル数を確認する手順を例題形式で説明します。
シンクポイントダンプファイルの有効保証世代数が1の場合(pd_spd_assurance_countオペランドに1を指定しているか,指定を省略している場合)は,次に示す方法で求めてください。
シンクポイントダンプファイルの有効保証世代数が2の場合(pd_spd_assurance_countオペランドに2を指定している場合)は,次に示すどちらかの方法で求めてください。さらにもう1世代前のシンクポイントダンプの有効化時点にさかのぼって上書きできない状態のシステムログファイルを求めます。
システムログファイルの不足原因が,上書きできない状態のファイルが増えたことによるものかを調べます。なお,シンクポイントダンプファイルの有効保証世代数は1とします。
システムログファイルの不足原因が,上書きできない状態のファイルが増えたことによるものかを調べます。なお,シンクポイントダンプファイルの有効保証世代数は2とします。
以降の手順は,「例題1 再開始に入力するシステムログを示すメッセージ(KFPS01229-I)から求める方法」の手順の3以降と同じになります。
システムログファイルの不足原因が,上書きできない状態のファイルが増えたことによるものかを調べます。なお,シンクポイントダンプファイルの有効保証世代数は2とします。
以降の手順は,「例題1 再開始に入力するシステムログを示すメッセージ(KFPS01229-I)から求める方法」の手順の3以降と同じになります。
pdloglsコマンドを実行して,(1)で確認したバックエンドサーバのシステムログファイルの状態を確認してください。
(例)
オンライン再編成上書き禁止状態のファイル数から原因を判断します。次に示す条件式を満たす場合は,オンライン再編成上書き禁止状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
(A+1)≧↑B÷4↑
A:オンライン再編成上書き禁止状態で,現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
B:現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
上記の例の場合,Aの条件を満たすファイルは,log003〜log006の4ファイルになります。Bの条件を満たすファイルは,log002〜log007の6ファイルになります。これらの数値を計算式に代入すると,5≧↑6÷4↑となり,条件式を満たします。よって,オンライン再編成上書き禁止状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
システムログファイル不足によってユニットが異常終了する直前に,syslogfile又はメッセージログファイルにKFPS01202-Eメッセージが出力されていないか確認してください。
(例)
この例のように,KFPS01202-Eメッセージが出力された直後に,KFPS01220-Eメッセージが出力されている場合,スワップ先にできる状態のファイルに障害が発生したため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
pdloglsコマンドを実行して,(1)で確認したバックエンドサーバのシステムログファイルの状態を確認してください。
(例)
抽出未完了状態のファイル数から原因を判断します。次に示す条件式を満たす場合は,システムログの抽出処理が追い付かなくなり,抽出未完了状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
(A+1)≧↑(B×3)÷4↑
A:抽出未完了状態で,現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
B:現用ファイルと同じRun IDを持つシステムログファイルの数
上記の例の場合,Aの条件を満たすファイルは,log003〜log006の4ファイルになります。Bの条件を満たすファイルは,log002〜log007の6ファイルになります。これらの数値を計算式に代入すると,5≧↑(6×3)÷4↑となり,条件式を満たします。よって,抽出未完了状態のファイルが増えたため,システムログファイル不足が発生したと判断できます。
「20.17.4 ユニットの再開始手順(システムログファイルの不足原因が特定されている場合)」を参照して,特定した原因の対処を行い,ユニットを再開始してください。
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