スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド

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11.3.1 システムログファイルの削除

業務サイトのシステムログファイルを削除する場合,ログ適用サイトに影響があるかどうかを確認してから行います。ログ適用していないシステムログファイルを削除した場合,ログ適用サイトはログの欠損を検知して異常終了します。この場合,システムログ適用化を実施してから,ログ適用を開始してください。

業務サイトのシステムログファイルを削除する手順を次の図に示します。

図11-3 業務サイトのシステムログファイルを削除する手順

[図データ]

各手順の詳細を次に示します。

<この項の構成>
(1) 業務サイトのシステムログファイルのクローズ
(2) 削除対象のシステムログファイルのランIDおよび世代番号の確認
(3) ログ適用サイトのログ適用状況の確認
(4) 業務サイトのシステムログファイルの削除

(1) 業務サイトのシステムログファイルのクローズ

削除対象のシステムログファイルがオープン状態の場合,pdlogclsコマンドでシステムログファイルをクローズします。

(2) 削除対象のシステムログファイルのランIDおよび世代番号の確認

削除対象のシステムログファイルのランIDおよび世代番号を確認します。ランIDおよび世代番号の確認には,pdlogls -d sysコマンドを使用してください。

(3) ログ適用サイトのログ適用状況の確認

削除対象のシステムログファイルが初期状態の場合,この手順は必要ありません。

pdls -d risコマンドでログ適用サイトのログ適用状況を確認し,削除対象のシステムログファイルのランIDおよび世代番号と比較して,削除対象のシステムログファイルにログ適用していないシステムログが含まれるかどうかを確認します。次の手順で確認してください。

〈手順〉
  1. pdls -d risコマンドを実行し,削除対象のシステムログファイルがあるサーバの,ログ適用処理の実行状況を確認してください。
  2. 1.のログ適用処理の実行状況と,(2)の削除対象のシステムログファイルのランIDおよび世代番号を比較して,次のどちらかの条件を満たしているか確認してください。
    ・削除対象のシステムログファイルのランIDより,ログ適用処理の実行状況が示すシステムログ適用中ポイントのランIDの方が大きい(ランIDを16進数の数値とみなして比較します)。
    ・削除対象のシステムログファイルのランIDと,ログ適用処理の実行状況が示すシステムログ適用中ポイントのランIDが一致し,かつ削除対象のシステムログファイルの世代番号よりログ適用処理の実行状況が示すシステムログ適用中ポイントの世代番号の方が大きい。
  3. 確認した結果,どちらかの条件を満たしている場合,ログ適用していないシステムログは含まれていないと判断できます。この場合,(4)の作業へ進んでください。
    どちらの条件も満たしていない場合,ログ適用していないシステムログが含まれていることになります。この場合,時間を置いてから再度ログ適用サイトのログ適用処理の実行状況を確認し,削除対象のシステムログファイルのログ適用が完了するまで待ってください。

(4) 業務サイトのシステムログファイルの削除

業務サイトのシステムログファイルをpdlogrmコマンドで削除します。