スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド
正ボリューム障害の対処手順を次に示します。
〈手順〉
注 処理ボックスの左にある数字はこのあとで説明している番号に対応しています。
- APサーバを停止して,オンライン業務を中断してください。
- pdhold -cコマンドを実行し,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全RDエリアを閉塞かつクローズ状態にしてください。また,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全システムファイルをpdlogclsおよびpdstsclsコマンドでクローズしてください。
- HiRDBを強制終了してください。
- pd_rise_disaster_modeオペランドの値をaloneに変更してください。
- すべてのペア論理ボリュームグループをpairsplitコマンド(-Sオプション指定)で分割してください。
- HiRDBを再開始してください。
- HiRDBを正常終了してください。
- 日立ディスクアレイサブシステムの保守員に連絡し,正ボリューム障害が発生した原因を調査して障害対策をしてください。
- HiRDBを再開始できない障害が発生しているため,バックアップとアンロードログファイルからデータベースを回復してください。データベースの回復手順については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。また,障害が発生した正ボリュームに作成したすべてのシステムファイルを新規作成してください。
- 障害が発生した正ボリュームに作成したすべてのRDエリアを,バックアップとアンロードログファイルから回復してください。データベースの回復手順については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」を参照してください。また,障害が発生した正ボリュームに作成したすべてのシステムファイルを新規作成してください。
- システム単位のバックアップをpdcopyコマンドで取得してください。
- 11で取得したバックアップファイルをリモートサイトにコピーしてください。
- paicreateコマンドでペア論理ボリュームグループを生成してください。
- 13でpaircreateコマンドを実行したペア論理ボリュームグループにpairevtwaitコマンド(-s pairオプション指定)を実行し,終了コードが0になるまで待ち合わせてください。
- pd_rise_disaster_modeオペランドの値をnormalに変更してください。
- HiRDBを開始してください。HiRDBの開始に失敗した場合,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」の「HiRDBが開始できないときの対処方法」を参照して障害対策をしてください。
- pdlogsync -d sys -wコマンドを実行し,シンクポイントダンプを取得して有効化が完了するのを確認してください。HiRDB/パラレルサーバの場合はすべてのサーバにpdlogsync -d sys -wコマンドを実行してください。
- pdrels -oコマンドを実行し,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全RDエリアの閉塞解除およびオープンをしてください。また,障害が発生したペア論理ボリュームグループ内に作成している全システムファイルをpdlogopenおよびpdstsopenコマンドでオープンします。
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