スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド

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5.2 計画的サイト切り替え

計画的サイト切り替えの手順を次に示します。

〈手順〉
[図データ]

各手順の詳細を次に示します。

<この節の構成>
(1) メインサイトのHiRDBの正常終了
(2) ペア論理ボリュームグループのステータスの確認
(3) ペア論理ボリュームグループのテイクオーバ
(4) リモートサイトのpd_rise_disaster_modeオペランドの指定値の変更
(5) リモートサイトのHiRDBの開始

(1) メインサイトのHiRDBの正常終了

メインサイトのHiRDBをpdstopコマンドで正常終了します。

注意
正常終了に失敗した場合は,計画的サイト切り替えをしないでください。HiRDBの終了処理時に出力されたエラーメッセージを参照し,障害要因を対策したあとに再度HiRDBを正常終了してください。

(2) ペア論理ボリュームグループのステータスの確認

すべてのペア論理ボリュームグループのステータスを,次に示すどちらかの方法で確認します。

サンプルシェルプログラムについては,「付録B サンプルシェルプログラム」を参照してください。

注意
ペアステータスがPAIRでないペア論理ボリュームグループがある場合は,ペアステータスがPAIRになるように対策してください。ペアステータスがPAIRでないペア論理ボリュームグループが一つでもある場合は,計画的サイト切り替えをしないでください。

(3) ペア論理ボリュームグループのテイクオーバ

すべてのペア論理ボリュームグループを,horctakeoverコマンドでテイクオーバします。テイクオーバに失敗した場合は,RAID Managerのエラーログを参照し,テイクオーバの失敗要因を対策してください。対策後,再度テイクオーバを実行してください。

すべてのペア論理ボリュームグループでSwap-Takeoverが成功した場合(horctakeoverコマンドの戻り値が1の場合),各ペア論理ボリュームグループに対してpairvolchkコマンドを実行し,ペアステータスを確認してください。すべてのペア論理ボリュームグループでSwap-Takeoverが成功し,かつすべてのペア論理ボリュームグループのペアステータスがPAIRの場合に,計画的サイト切り替えができます。

(4) リモートサイトのpd_rise_disaster_modeオペランドの指定値の変更

リアルタイムSANレプリケーションの処理方式にハイブリッド方式を選択している場合に,リモートサイトのpd_rise_disaster_modeオペランドの指定値をnormalに変更します。

参考
pd_rise_disaster_modeオペランドの省略値はnormalのため,pd_rise_disaster_modeオペランドを省略している場合は,指定値を変更する必要はありません。

(5) リモートサイトのHiRDBの開始

リモートサイトのHiRDBをpdstartコマンドで開始します。KFPS05210-Iメッセージが出力されてHiRDBの開始処理が完了したら,計画的サイト切り替えは完了です。

なお,HiRDBが開始できない場合は,HiRDBの開始処理時に出力されたエラーメッセージを参照し,障害を対策したあとに再度HiRDBを開始してください。