スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド
ペア論理ボリュームグループの操作はRAID Managerのコマンドで行います。RAID Managerのコマンドは,ペア論理ボリュームグループ単位に実行してください。なお,RAID Managerのコマンドを実行するときは,RAID Managerのマニュアルに記載している各コマンドの注意事項を守ってください。
HiRDBが稼働しているかどうかによって,RAID Managerのコマンドが実行できるかどうかが決まります。RAID Managerのコマンド実行可否を次の表に示します。
表4-6 RAID Managerのコマンド実行可否(その1)
| コマンド名 | 機能概要 | RAID Managerのコマンド実行可否 | |
|---|---|---|---|
| HiRDBの稼働時 | HiRDB停止時 | ||
| horcmshutdown | RAID Managerの停止 | △ | ○ |
| horctakeover | テイクオーバの実行 | × | ○ |
| paircreate | ペア論理ボリュームグループの生成 | △ | ○※ |
| pairsplit | ペア論理ボリュームグループの分割 | △ | ○※ |
| pairresync | ペア論理ボリュームグループの再同期 | △ | ○※ |
表4-7 RAID Managerのコマンド実行可否(その2)
| リアルタイムSANレプリケーションの処理方式 | 保護モード | RAID Managerのコマンド実行可否 |
|---|---|---|
| 全同期方式 | data | × |
| never | ○※ | |
| 全非同期方式 | − | ○※ |
| ハイブリッド方式 | data | × |
| never | ○※ |
RAID Managerのコマンドを実行したあと,リモートサイトへの切り替えを保証できない期間が発生します。リモートサイトへの切り替えを保証できない期間を次の表に示します。
表4-8 RAID Managerのコマンド実行後,リモートサイトへの切り替えを保証できない期間
| コマンド名 | コマンド実行後,リモートサイトへの切り替えを保証できない期間 | |
|---|---|---|
| 始まり | 終わり | |
| horcmshutdown | コマンドの実行直後 | RAID Managerが再起動して,シンクポイントが有効化されたとき |
| paircreate | コマンドを実行したペア論理ボリュームグループのステータスがPAIRになったとき | |
| pairsplit | ||
| pairresync | ||
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