スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 ディザスタリカバリシステム 構築・運用ガイド
全同期方式を適用すると,リモートサイトへの更新コピー処理が同期コピーで行われます。同期コピーの場合,リモートサイトの更新処理が完了したあとにメインサイトの更新処理を完了します(メインサイトの更新処理がリモートサイトの更新処理を待ち合わせます)。したがって,全同期方式を適用した場合,メインサイトの更新内容が必ずリモートサイトに反映されます。そのため,メインサイトのHiRDBが災害などによって異常終了した場合,異常終了直前の状態からリモートサイトでHiRDBを再開始してサービスを続行できます。
ただし,メインサイトでファイル(更新コピーの対象ファイル)を更新するときに,リモートサイトのファイルに更新が反映されるまでの間,待ち合わせを行うため,メインサイトのトランザクション性能に影響を与えることがあります。
全同期方式の概要を次の図に示します。また,リモートサイトに更新コピーするときの処理方式(全同期方式の場合)を次の表に示します。
図1-2 全同期方式の概要
表1-2 リモートサイトに更新コピーするときの処理方式(全同期方式の場合)
リモートサイトにコピーされるファイル | 更新コピーするときの処理方式 | |
---|---|---|
データベースファイル | 同期コピー | |
システムファイル | システムログファイル | |
シンクポイントダンプファイル | ||
ステータスファイル |
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