付録K.2　検索範囲決定の契機

検索範囲（検索条件によって決定されるレコードの集合ではなく，検索対象となるRDエリアの集まりを指す）は，検索要求時および格納要求時に決定されます。検索範囲が決定される場合と，決定されない場合について，次に示します。

検索範囲が決定されない場合は，前回の検索/格納時に決定された範囲を検索範囲とします。検索範囲が決定された場合，「表K-1　RDエリア指定種別，およびレコード検索時の基点条件の組み合わせによる検索範囲」にあるRDエリアが検索範囲となります。

4V AFMのSDBデータベースの場合は，「表K-1　RDエリア指定種別，およびレコード検索時の基点条件の組み合わせによる検索範囲」で決定されたRDエリアから，個別開始時のRDエリアの指定種別がX'00'のとき，最初に検索した仮想ルートレコードの子レコードだけに限定されます。

検索および格納の操作，およびSDBデータベース種別の組み合わせごとに，検索範囲の決定契機を次に示します。

表K‒2　4V FMBまたはSD FMBのSDBデータベース検索時の検索範囲決定
レコードの検索時または位置指示子の位置づけ時の指定			前回の検索要求または格納要求の結果	検索範囲の決定
レコード種別	指示コード	レコード型名（指定必須）	前回の検索要求または格納要求の結果	検索範囲の決定
ルートレコード	F	指定あり	−	○
	N	指定あり	SQLCODE≧0（100を除く）	×
			SQLCODE＜0またはSQLCODE＝100	○
			結果なし（前回の検索要求および格納要求が未実施）	○
子レコード	F/N/L/P/U	指定あり	−	×

（凡例）

○：検索範囲が決定されます。

×：検索範囲が決定されません。

−：該当しません。

F：FIRSTポインタから検索します。

N：NEXTポインタから検索します。

L：LASTポインタから検索します。

P：PRIORポインタから検索します。

U：USERポインタから検索します。

表K‒3　4V AFMのSDBデータベース検索時の検索範囲決定
レコード検索時の指定			前回の検索要求または格納要求の結果	そのほかの条件				検索範囲の決定
レコード種別	指示コード	レコード型名	前回の検索要求または格納要求の結果	そのほかの条件				検索範囲の決定
子レコード^※	F/L	指定あり	−	−				○
	F/L	指定なし	−	−				○
	N/P	指定あり	SQLCODE≧0（100を除く）	直前に一括削除を実行	実行あり			○
					実行なし	ユーザ指定のレコード型名と，前回検索および格納したレコード型名	同じ	×
					実行なし	ユーザ指定のレコード型名と，前回検索および格納したレコード型名	異なる	○
			SQLCODE＜0またはSQLCODE＝100	−				○
			結果なし（前回の検索要求または格納要求が未実施）	−				○
		指定なし	SQLCODE≧0（100を除く）	−				×
			SQLCODE＜0またはSQLCODE＝100	−				○
			結果なし（前回の検索要求または格納要求が未実施）	−				○

（凡例）

○：検索範囲が決定されます。

×：検索範囲が決定されません。

−：該当しません。

F：FIRSTポインタから検索します。

N：NEXTポインタから検索します。

L：LASTポインタから検索します。

P：PRIORポインタから検索します。

注※

ユーザは仮想ルートレコードを意識しないで，子レコードに対してアクセス要求します。

（凡例）

○：検索範囲が決定されます。

×：検索範囲が決定されません。

表K‒5　4V AFMのSDBデータベース格納時の検索範囲決定
レコード格納時の指定		検索範囲の決定
レコード種別	レコード型名	検索範囲の決定
子レコード（ユーザは仮想ルートレコードを意識しないで，子レコードに対してアクセス要求）	指定あり，またはなし	○