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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 構造型データベース機能


付録H.2 HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の排他制御モード

HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の排他制御モードを次の表に示します。

HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の追い付き反映キー対応表に対する排他制御モードを「表H-5 HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の追い付き反映キー対応表に対する排他制御モード」に示します。

表H‒2 HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の排他制御モード

SDBデータベース種別

実行環境

areaオペランド

資源

RDエリア※1

ルートレコード型

ルートレコード型(NOWAIT検索時)※2

シーケンシャルインデクスID

二次インデクスID

データベース複写ユティリティ※3

ページまたはサブページ

レコード格納用

シーケンシャルインデクス格納用

二次インデクス格納用

RDエリア管理ブロック※4

4V FMBまたはSD FMB

SDBデータベースの横分割なし

指定なし

SU

SU

SU

SR

EX

EX

EX

EX

SU

SDBデータベースの横分割あり※5

EX

SU

SU

SR

SR※7

EX

EX※6

EX※6

SU

指定あり

EX

SU

SU

SR

SR※7

EX※6

EX※6

SU

4V AFM

SDBデータベースの横分割なし

指定なし

SU

SU

SU

SR

EX

EX

EX

EX

SU

SDBデータベースの横分割あり※5

EX

SU

SU

SR

EX

EX※6

EX※6

SU

指定あり

EX

SU

SU

SR

EX※6

EX※6

SU

(凡例)

EX:排他モードの排他が掛かります。

SR:意図共用モードの排他が掛かります。

SU:意図排他モードの排他が掛かります。

−:排他は掛かりません。

注※1

インナレプリカ機能使用時は,次のRDエリアを対象とします。

pdsdblod制御文のenvironment文にあるgenerationオペランドの指定

対象とするRDエリア

あり

指定した世代番号のRDエリア

なし

カレントRDエリア

注※2

environment文のpurgeオペランドにyesを指定した場合は,データを削除するときにルートレコード型(NOWAIT検索時)の資源に対して,EXモードで排他を掛けます。

注※3
  • load文のidxmodeオペランドにcreateを指定した場合は,データ格納の終了処理でインデクス格納用RDエリアのセグメントに対して,SUモードで排他を掛けます。

  • environment文のpurgeオペランドにyesを指定した場合は,データを削除するときにSUモードで排他を掛けます。

注※4

RDエリア中のセグメントの追加,セグメントの削除など,セグメントを操作する可能性があるプロセスが排他を掛ける領域を指します。

注※5

格納対象のRDエリアに対してだけ排他を掛けます。格納対象のRDエリアは,次の表を参照してください。

表H‒3 SDBデータベースの横分割状態とareaオペランドの指定の有無の組み合わせによる格納対象

SDBデータベースの横分割

areaオペランドの指定

格納対象

なし

なし

すべてのRDエリアをデータロードの対象とします。

あり

KFPB63301-Eが出力され,エラーとなります。

あり

なし

serverオペランドで指定したバックエンドサーバ上のRDエリアだけをデータロードの対象とします。

あり

areaオペランドで指定したRDエリアだけをデータロードの対象とします。

SDBデータベースの横分割種別は,次のとおりです。

  • 格納条件分割

  • 境界値分割

注※6

SDBデータベースが横分割されている場合,インデクスIDに排他を掛けるのではなく,該当するインデクス格納用RDエリアに格納されているインデクスに対してだけEXモードで排他が掛かるため,RDエリア単位のデータロードを同時に実行できます。

注※7

pdsdblod制御文のオペランドの指定とルートレコード型の排他の関係を次の表に示します。

表H‒4 pdsdblod制御文のオペランドの指定とルートレコード型の排他の関係

environment文のpurgeオペランドの指定

load文

ルートレコード型の排他

idxmodeオペランドの指定

dupkeyckオペランドの指定

yes

createまたは省略

yesまたは省略

no

sync

yesまたは省略

no

noまたは省略

createまたは省略

yesまたは省略

SR

no

sync

yesまたは省略

no

(凡例)

SR:意図共用モードの排他が掛かります。

−:排他は掛かりません。

表H‒5 HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)の追い付き反映キー対応表に対する排他制御モード

排他が取得されるタイミング

資源

インナレプリカ※1

RDエリア

表ID

インデクスID

ページ

表ID

インデクスID

RDエリア管理ブロック※2

追い付き反映キー対応表のチェック時(KFPB63000-I出力後)

SR

SR

SR

SR

PR

追い付き反映キー対応表へのデータ格納時(KFPB63042-I出力後)

SU

SU

SR

SU

SU

EX

(凡例)

EX:排他モードの排他が掛かります。

PR:共用モードの排他が掛かります。

SR:意図共用モードの排他が掛かります。

SU:意図排他モードの排他が掛かります。

−:排他は掛かりません。

注※1

インナレプリカ構成管理情報またはレプリカグループ構成管理情報のことです。

システム共通定義のpd_inner_replica_lock_shiftオペランドの指定によって,対象となる資源が次のように異なります。

  • pd_inner_replica_lock_shiftオペランドにYを指定した場合は,レプリカグループ構成管理情報に排他が掛かります。

  • pd_inner_replica_lock_shiftオペランドにNを指定したか,または指定を省略した場合は,インナレプリカ構成管理情報に排他が掛かります。

注※2

RDエリア管理ブロックとは,RDエリア中のセグメントの追加または削除など,セグメントの操作を行う可能性があるプロセスが排他を掛ける領域のことです。

表H‒6 HiRDB/SDデータベース作成ユティリティ(pdsdblod)のインデクス再作成機能使用時の排他制御モード

SDBデータベース種別

実行環境

資源

RDエリア※2

ルートレコード型

シーケンシャルインデクスID※3

二次インデクスID※3

データベース複写ユティリティ

ページまたはサブページ

レコード格納用

シーケンシャルインデクス格納用

※3

二次インデクス格納用※3

RDエリア管理ブロック※1

4V FMBまたはSD FMB

SDBデータベースの横分割なし

SU

SU

SU

SR

EX

EX

EX

SU

SDBデータベースの横分割あり

EX

SU

SU

SR

EX

EX

SU

4V AFM

SDBデータベースの横分割なし

SU

SU

SU

SR

EX

EX

EX

SU

SDBデータベースの横分割あり

EX

SU

SU

SR

EX

EX

SU

(凡例)

EX:排他モードの排他が掛かります。

SR:意図共用モードの排他が掛かります。

SU:意図排他モードの排他が掛かります。

PR:共用モードの排他が掛かります。

−:排他は掛かりません。

注※1

RDエリア中のセグメントの追加,セグメントの削除など,セグメントを操作する可能性があるプロセスが排他を掛ける領域です。

注※2

インナレプリカ機能使用時は,次のRDエリアを対象とします。

pdsdblod制御文のenvironment文のgenerationオペランドの指定

対象とするRDエリア

あり

指定した世代番号のRDエリア

なし

カレントRDエリア

注※3

インデクス格納用RDエリアおよびインデクスは,シーケンシャルインデクスまたは二次インデクスのどちらかだけに排他が掛かります。